2018年5月30日水曜日

テレビ観戦と朝活

 4年に一度のサッカーW杯ロシア大会の開催が近づいてきました。 
 614日から715日まで約1か月の長丁場、今回もサッカーファンはたっぷり楽しめそうです。東ヨーロッパ初の開催となる今大会の全64試合はロシア国内11都市12会場で開催されます。国土が広大なため、会場によって時差が異なるようで、開始時間のチェックが大変かもしれません。
 じつは私も学会発表でモスクワを訪れたことがあります。飛行機で約11時間移動し、到着したモスクワのシェレメチェヴォ国際空港は予想と違い、新しくてきれいな近代的な設備が印象的でした。しかしテロへの警戒感が強く、入国審査では持参したデジカメをチェックされ、「一枚撮ってみろ」と指示されたので撮りました。どうやら、カメラ型爆弾でないことを確かめられたようでした。
 その後は空港から出たバスが大渋滞にはまり、大変な思いをしました。後で知りましたが、空港からモスクワ中心部へのルートは、世界でも最も渋滞がひどい道路のひとつだったのでした。その後も地下鉄で危うくスリに遭いかけたり、英語が全く通じず、ロシア語もわからずで困ったり、レストランの接客がひどかったりと散々な思いをしつつの滞在でしたが、今となってはいい思い出です。
 もうひとつよく覚えているのが、モスクワで本田圭佑選手のポスターやマトリョーシカをそこかしこで見かけたことでした。当時本田選手はロシアリーグのCSKAモスクワというチームでプレーしていたためです。心細いモスクワの旅の途中にいた私にとっては、日本人の活躍に勇気づけられるような思いでした。
 W杯では日本代表はもちろん、ロシアをはじめとする全32か国の戦いぶりが楽しみです。それを通じて、それぞれの国のことについても少し興味を持ち、知ることができたらいいなと思っています。

 あとは、リワークあるいは職場でも、寝不足で支障をきたさないように気を付けないといけないですね。どうしても観たい方におすすめの方法は、大会中の1か月間限定で起きる時間を90分早めて、録画した試合を(毎日1試合に絞らないといけませんが)朝に観ることです。また、W杯終了後にも少し早めに起きる生活スタイルを継続して、「朝活」の時間として有効活用するのもいいかもしれません。

2018年5月23日水曜日

気温の変動が大きいですね。。

GWから3週間経ち、6月も近くなっていますが体調崩さずに過ごせているでしょうか?

徐々に暑くなり、昼間の気温が30℃近くて夏が間近だなーと考えていたのもつかの間、雨が降れば前日との気温差が10℃近くあったりと気温の変化に体調が追いつかない日が多いですね。。

私も含め、リワークのメンバーさんも気温に合わせた服装選びや室内環境調整が上手く出来ずに倦怠感が出現しており、前回のブログにもありますが毎週のセルフチェックで苦戦しています。


日によって気温の違いがあるなら、まだ調整もし易いですが、朝・昼・夕で大きく気温差があるときほど服の選び方が難しく感じますね。
外出時には、出来れば羽織物やスカーフを活用して、肌寒く感じるときや暑く感じる時に調整できるようにしておくと良いでしょう。
そのためにも、外出前に1日の気温を確認する週間をつけておくのがベターです。


寒暖差が激しくなると体温調節にエネルギーを多く使用してしまうので疲労感が出現し、自律神経の乱れから肩こり・めまい・易疲労感・食欲不振などの様々な症状が現れてきます。
今後暑さが厳しくなり、エアコンを使用することになると外気温と室内音で寒暖差が出現するため、上記のような症状(夏バテ)を起こす原因の一つとも言えるでしょう。


少しでも倦怠感などの症状を楽にする為に、簡単な対策をご紹介したいと思います。


1つは、ややぬるめ(38〜40℃くらい)の温度で10分程肩までしっかり浸かる入浴法です。湯船に浸かることで、温熱作用・水圧作用・浮力作用で血液循環を良くし、筋肉や関節を休ませる効果が見られます。

2つめに、少しだけきつめの動作を日常に取り入れる方法です。
電車の中では座らないようにする、階段はエレベーターやエスカレーターを利用せずに階段を利用する、歯磨き中につま先立ちをする、洗濯を干す度にスクワットをする…等です。

3つめに、温性の食事を心がける方法です。
冷たい食べ物や飲み物は内臓から身体を冷やしてしまう原因になってしまうので、温かい食べ物や飲み物を摂るようにも心がけてみてください。
他にもよく噛む事で身体に負担をかけること無くゆっくりと消化吸収されるのでエネルギーを余分に使うことが少なくなります。


これらの3つは普段の生活で少し意識するだけでも取り入れやすいと思います。
もし「寒暖差で体調があまり良くないな」「毎年夏バテしてるから予防したいな」と感じている方がいらっしゃれば、是非試してみてください。




2018年5月17日木曜日

セルフチェック

リワークのプログラムの一つにセルフチェックというものがあります。このプログラムは名前の通り、自分についてチェックしていくものです。自分の何についてチェックするのかというと、それは生活についてです。

リワークでは、毎週月曜日の午前中に、先週の自分について振り返る時間を持ちます。「生活記録表」「私の目標」「日報」の3つを合わせて、リワークでは三点セットと呼んでいます。この三点セットを元に、先週の自分について振り返って行きます。


「生活記録表」は1日の生活記録(起床・就寝、食事などの記録)をつけていきます。「私の目標」では、生活に関する目標とリワークでの体験にまつわる目標を立て、どのぐらい目標に取り組めたかを評価していきます。「日報」は、リワークでの体験(プログラムに参加して)で感じたことや気づいたこと、考えたことなどを記入していくものです。


セルフチェックでは、上に挙げた3点セットを用いながら、リワークに参加するメンバー皆さんが順に報告をしていきます。報告のなされ方は、いろいろです。自分が特に気になった点があれば、その点を集中的に報告しても良いし、全体を見ていきたいのであれば、一週間まるごとを報告しても良いだろうし。それは自由です。

自由に報告できるからこそ、その方その方が、どの点を気にされたのか、注目したいと考えているのかが、報告の仕方でもあらわれると感じています。また、どの点に注目しているのかということが、問われるところでもあると思います。



リワークを利用されるメンバーの皆さんは何を重要視しているのか?何に注目しているのか?(私が個人的に気になっているトピックでもありますし、私が皆さんの報告を聞いて、感心する点でもあります)

この問いに答える人の数だけ答えがあると思います。何が正解かということはないのですが、私が注目して見ていることを、せっかくなので述べてみようかと思います。

私が注目する点は3つです。

一つ、  (一つ、などと書くと、何か条約のように見えますね…)
「生活リズムが安定しているのか。安定した生活リズムはどのようなものか。」

これは大事です。休日と平日(仕事のある日とお休みの日)で大きく違いすぎると、ギャップが生じます。心身ともに健康を維持するためには、規則正しい(多少のずれは生じると思いますが…)健康的な生活を目指したいところです。それは、テキスト的なものではなく、皆さんそれぞれにとっての健康的な生活(リズム)を目指して頂くことが必要だと思います。
皆さんそれぞれの健康的な生活リズムという点が、始めに挙げた、安定したリズムはどのようなものかということを、自分で掴めているか…ということです。



二つ、
「生活リズムが崩れた時、“いつもと違う状況になっている”と、気づけるか。」

異変に気づくと言うと、大げさかもしれませんね。でも、いつもと違うことをしていたり、いつもと違う状況になっていたりするときは、何かのサインかもしれません。それは調子が良いというサインかもしれませんし、不調になりつつあるサインかもしれません。いつもと違うサインに気づけることは、心身ともに健康を維持するためには必要だと考えます。

いつもと違うこと…。それってどんなこと?

例えば、中途覚醒が増えた。朝、目は覚めているけれども起き上がれない(布団から出られない)、肩こりがある、食事量が増えた、もしくは食欲がなかった…など、ちょっとしたことですね。

そのちょっとしたことが、大事だったりします。
セルフチェックを積み重ねて行くと、“ん?あれれ?”と皆さんが自分の行動に疑問を持ち始められます。(全てではなく、いつもと違うという点に対してです)

この時ぐらいから、寝付きの悪さがあったな〜。あ、グループ作業のリーダーになった頃からだ。などと。

なんて気がつけると、こっちのものですね。グループ作業のリーダーを担うことで、何か気苦労があるのかもしれませんし、作業量(仕事量)が増えて疲れているのかもしれません。それなら、気苦労を相談してみようか。疲れを癒やすために、温めのお風呂にいつもより、ゆったりと浸かってみようか…。などと、対策が取れるようになります。

いつもと違う自分に気づけると、疲れている自分や、しんどい自分をケアしようと思えますし、無理しないようにと、周囲に助けを求められるかもしれません。あるいは、やり過ぎていることをセーブ出来るかもしれません。
セルフケアをするためには、まずは自分について知っていくこと、いつもと違う自分に気づけることが必要になると考えるからこそ、1週間の中で皆さんが、自分についてどのように見ているかに注目しています。


三つ、
「報告の仕方」

生活とは少し離れますが…

セルフチェックの時間には、メンバー一人一人が先週の一週間について報告をしますと述べました。その報告の仕方は自由であることも述べました。
報告の内容とも言えるのですが、報告の仕方(どのような報告をするのか、どのような言葉を使うのか…がイメージし易いでしょうか)でされるのかに注目しています。

言葉ひとつひとつをチェックしているわけではなく、用いられた言葉から、
皆さんが先週の自分をどのように評価されているのかな〜と考えているのです。

皆さんの報告には、感心することも多いです。リワークで毎週取り組むことで、変化している自分に気づいているでしょうか。生活記録の記録量も増えていると思います。きっと、あ、これは!と異変に気づくことも増えていると思います。変化(自分でいろいろとケアが出来るようになっていることや、安定した生活リズムを維持できるような自分になってきていること)を評価出来ているかにも、私は注目しています。

例えば、仮眠してしまった。
という報告をされる方も多いです。

しまった…

この言葉には、反省、あかん自分、また出来なかった、などの皆さんの心情をイメージします。

昼寝しても良いと思います。ただ、昼寝(仮眠)がどうして必要だったのかや、昼寝することで、すっきりしたのかなど、自分の状況が掴めているかどうかが重要だと思います。
単純に、長い昼寝をした。だからダメと終わらせているのは良くないですが…。
疲れて眠ったのか、ダラダラとしていたのか、どんな自分だったのかを振り返っていることに価値があると思います。
仮眠を反省している言葉だと思うから気になるのです。先週の自分を否定する気持ちも含まれているかもしれませんね。

もっと自分が取り組んだことを肯定的に受け取っても良いと思います。また、どうして自分がそうだったのかを考えるヒントでもあると思います。ついつい、悪いところ探しのようになりがちですが、変化した点や維持できるようになってきた点にも注目して、セルフチェックのプログラムで一緒に共有したいと思っています。


セルフチェックに参加するスタッフによっては、もっと違った点に着目していることもあると思います。
私が注目している点を今回は書いてみました。


セルフチェックなんてやって意味があるの?
と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
過去の自分は見たくないし、終わったことにいろいろ言っても仕方ないだろう…そんな意見もあると思います。
しかし、リワークの皆さんを見ていると“意味がある”と私は確信しています。

リワークに入られた当初と、卒業される(復職される)頃とでは、報告の内容や仕方に違いを感じるからです。


週初めで、なかなか大変なプログラムではあると思いますが、これからも皆さんと一緒に粘り強く取り組んで行きたいと思います。