2017年11月30日木曜日

インフルエンザの基本

気温が下がってきて、インフルエンザが流行り始める季節になり、医療機関でも予防接種の注射が開始されました。そこで今回はインフルエンザにまつわる基本的な事柄を紹介いたします。
インフルエンザとはインフルエンザウイルスが体内に入ることによっておこる、発熱や節々の痛み、倦怠感を伴う感染症のことを指します。体力の低下している子供や老人、抵抗力の弱まっている方がかかると肺炎や脳炎などを引き起こし、最悪の場合死に至ることのある病気です。
咳やくしゃみをした際に飛び散る微量の鼻汁や痰から感染します。これを飛沫感染と呼び、人の多いところなどで感染しやすくなります。また空気中の湿度が低くなるほどに飛沫は長く空気中にとどまるので、冬場の空気の乾燥した季節に流行しやすいとされています。基本的にはヒトからヒトに感染する病気ですが、近年は養鶏された鳥から感染するインフルエンザが確認されました。
予防としてはウイルスを含む飛沫を吸い込まないようにするため、人混みや流行時にはマスクを着用する。口腔内や手に付着したウイルスを除去するためにうがいや手洗いを行う。加湿器などで空気を乾燥させないようにすることがあります。
発熱や身体の痛み、下痢などの症状が見られたら早めに医療機関を受診してください。現在は10分程度の簡単な検査で感染の有無が分かります。もし感染が確認された場合にはタミフルやリレンザという専用のお薬があります。そしてインフルエンザに感染したときにはみだりに外出するのを控えてください。感染を拡げないためです。学校や職場によってはたいてい5日間ほど自宅療養を促されています。

最後に予防や治療はもちろん大切ですが、抵抗力をつけておくことが大切です。睡眠や栄養を十分とり、ストレスを避け、身体を冷やさないようにして、インフルエンザに負けない体調を整えましょう。

2017年11月18日土曜日

秋のイベント・BBQ

秋も深まり、冬が近づいてきましたね。
そんな中、リワークでは秋のイベント、鶴見緑地公園でのBBQが行われました!



実は雨のため三週間ほど延期になっていたのです。
なので、今年はBBQができるのかとヒヤヒヤしていたのですが…

なんと延期になったおかげで、紅葉が見頃となっていました!

葉が綺麗に色づいた中、行うBBQは気持ちのいいものでした。
嬉しい誤算です(^^)






メンバーの皆さんで、話し合って決めた食材を焼いていきます♪
皆さんの検討のおかげで、美味しい食材を豊富に揃えることができました。



こんな炎もBBQならではですね。



焼きトマト、チーズフォンデュなど珍しいアイデアも。
トマトが苦手な方も「これは美味しい」と新たな発見もあったようです。



しっかりデザートまで。

濡れ新聞紙+アルミホイルでじっくり焼くと、ホクホクに。





いつもと違う環境で、新たな一面が発見できたり、新たなコミュニケーションが生まれたりと、とても有意義な1日だったように思います。



また、今回のBBQは、事前の話し合いや準備、当日と、メンバー皆さんで作り上げたイベントでした。
お一人お一人の力、またチームとしての力も感じました。



BBQだけでなく、リワークのプログラムもメンバーの皆さんの力で進んでいきます。

そんな力を信じて、明日からのプログラムも共に、取り組んでいきましょう!

2017年11月8日水曜日

意地のストーリー

 今年も忠臣蔵の討ち入りの時期(12月14日)が近づいてきました。
 国民に愛され続けてきたこの作品は、日本人独特の恥と意地を象徴したストーリーとも言われます。四十七士らの、自身の誇りをかけた復讐劇は、心理学的な言葉でいえば自尊心や自己肯定感をかけた戦いだったのかもしれません。今も昔も、人は自尊心がゼロでは生きていくことができないと思います。だからそれを守るために、人は「意地を張る」、「がんばる」、「根性を見せる」といった行動に駆り立てられるものなのではないでしょうか。ひたすら努力することで社会的承認を得る、それが意地であり、日本人の美学でもあるように感じます。
 話をリワークに移します。休職というのは多かれ少なかれ、自尊心の傷つきを伴う体験でしょう。そして復職は、名誉挽回、自尊心の回復の機会といえます。医療の立場からは、この機会に対し、意地を張る、がんばるという形で立ち向かっていくことには、賛成できない部分があります。忠臣蔵の四十七士は、復讐は果たしたものの、その後に何も残らない結末を迎えます(栄誉は歴史に残りましたが)。湧き上がる意地や、それに伴うあせりの気持ちを、復職にあたってはグッとこらえて、これから少し長いスパンでじっくりと、名誉と自尊心を回復させていくことを願います。主君を失い未来を絶たれた四十七士と異なり、復職を目指すみなさんは、自らの能力や特性を活かす機会がこれからいくらでも待っていると考えるからです。リワークを通じて磨かれ、バージョンアップされたみなさんの力が、今後十分に発揮されていくよう、スタッフもじっくりとみなさんと向き合い、支え、そして送り出したいと思います。
     *参考図書:『恥と意地−日本人の心理構造』鑪幹八郎著