2017年12月15日金曜日

オーバーワークにご用心!


今年も残すところ半月となりましたね。
世間では、そろそろ忘年会シーズンの到来と言ったところでしょうか?

忘年会に限らず、年末年始はお酒の付き合いが増える時期。
過度の飲酒は肥満や生活習慣病、アルコール依存症を招くので注意が必要です。
適量を守り、お酒と上手に付き合いましょう。

お酒の適量は

ビールなら 中瓶1本
日本酒なら 1合
ウイスキーなら ダブル1杯
ワインなら グラス2杯
焼酎なら0,6合
高齢者や女性は、この基準よりもさらに少なめにするのが良いと言われています。


この基準量、そもそもどういった理由付けがあるかご存知ですか?


上記の基準量を肝臓が分解、処理するのにだいたい3〜4時間かかります。
個人差はありますが、日本人の体質だと平均的にこのくらいと言われています。
分解、処理の過程では、ただ水と二酸化炭素になって体外へ排泄されるだけでなく、
中性脂肪などが生成されます。
中性脂肪は、溜まり過ぎると肝臓へ蓄積しやがて脂肪肝となります。
さらに、余分な中性脂肪は血管へも流れ込み、高脂血症や動脈硬化の原因にもなります。

適量以上を摂取すると言うことは、分解、処理の時間が長くなる(自覚として二日酔い状態が続く)だけでなく、自覚のないままに身体に色々な影響が出るのです。

肝臓は、「物言わぬ臓器」と、言われるように、あなたが酔いつぶれて寝ている間も、
働いて働いて働いて、、休みなく働き続けているのです。
この状態が続き、肝臓は壊れて行くのです。

飲み過ぎは、いわゆる肝臓のオーバーワーク状態。

適量を心がけ、心身共にいたわりながら、良い年末年始をお迎えくださいね。

2017年11月30日木曜日

インフルエンザの基本

気温が下がってきて、インフルエンザが流行り始める季節になり、医療機関でも予防接種の注射が開始されました。そこで今回はインフルエンザにまつわる基本的な事柄を紹介いたします。
インフルエンザとはインフルエンザウイルスが体内に入ることによっておこる、発熱や節々の痛み、倦怠感を伴う感染症のことを指します。体力の低下している子供や老人、抵抗力の弱まっている方がかかると肺炎や脳炎などを引き起こし、最悪の場合死に至ることのある病気です。
咳やくしゃみをした際に飛び散る微量の鼻汁や痰から感染します。これを飛沫感染と呼び、人の多いところなどで感染しやすくなります。また空気中の湿度が低くなるほどに飛沫は長く空気中にとどまるので、冬場の空気の乾燥した季節に流行しやすいとされています。基本的にはヒトからヒトに感染する病気ですが、近年は養鶏された鳥から感染するインフルエンザが確認されました。
予防としてはウイルスを含む飛沫を吸い込まないようにするため、人混みや流行時にはマスクを着用する。口腔内や手に付着したウイルスを除去するためにうがいや手洗いを行う。加湿器などで空気を乾燥させないようにすることがあります。
発熱や身体の痛み、下痢などの症状が見られたら早めに医療機関を受診してください。現在は10分程度の簡単な検査で感染の有無が分かります。もし感染が確認された場合にはタミフルやリレンザという専用のお薬があります。そしてインフルエンザに感染したときにはみだりに外出するのを控えてください。感染を拡げないためです。学校や職場によってはたいてい5日間ほど自宅療養を促されています。

最後に予防や治療はもちろん大切ですが、抵抗力をつけておくことが大切です。睡眠や栄養を十分とり、ストレスを避け、身体を冷やさないようにして、インフルエンザに負けない体調を整えましょう。

2017年11月18日土曜日

秋のイベント・BBQ

秋も深まり、冬が近づいてきましたね。
そんな中、リワークでは秋のイベント、鶴見緑地公園でのBBQが行われました!



実は雨のため三週間ほど延期になっていたのです。
なので、今年はBBQができるのかとヒヤヒヤしていたのですが…

なんと延期になったおかげで、紅葉が見頃となっていました!

葉が綺麗に色づいた中、行うBBQは気持ちのいいものでした。
嬉しい誤算です(^^)






メンバーの皆さんで、話し合って決めた食材を焼いていきます♪
皆さんの検討のおかげで、美味しい食材を豊富に揃えることができました。



こんな炎もBBQならではですね。



焼きトマト、チーズフォンデュなど珍しいアイデアも。
トマトが苦手な方も「これは美味しい」と新たな発見もあったようです。



しっかりデザートまで。

濡れ新聞紙+アルミホイルでじっくり焼くと、ホクホクに。





いつもと違う環境で、新たな一面が発見できたり、新たなコミュニケーションが生まれたりと、とても有意義な1日だったように思います。



また、今回のBBQは、事前の話し合いや準備、当日と、メンバー皆さんで作り上げたイベントでした。
お一人お一人の力、またチームとしての力も感じました。



BBQだけでなく、リワークのプログラムもメンバーの皆さんの力で進んでいきます。

そんな力を信じて、明日からのプログラムも共に、取り組んでいきましょう!

2017年11月8日水曜日

意地のストーリー

 今年も忠臣蔵の討ち入りの時期(12月14日)が近づいてきました。
 国民に愛され続けてきたこの作品は、日本人独特の恥と意地を象徴したストーリーとも言われます。四十七士らの、自身の誇りをかけた復讐劇は、心理学的な言葉でいえば自尊心や自己肯定感をかけた戦いだったのかもしれません。今も昔も、人は自尊心がゼロでは生きていくことができないと思います。だからそれを守るために、人は「意地を張る」、「がんばる」、「根性を見せる」といった行動に駆り立てられるものなのではないでしょうか。ひたすら努力することで社会的承認を得る、それが意地であり、日本人の美学でもあるように感じます。
 話をリワークに移します。休職というのは多かれ少なかれ、自尊心の傷つきを伴う体験でしょう。そして復職は、名誉挽回、自尊心の回復の機会といえます。医療の立場からは、この機会に対し、意地を張る、がんばるという形で立ち向かっていくことには、賛成できない部分があります。忠臣蔵の四十七士は、復讐は果たしたものの、その後に何も残らない結末を迎えます(栄誉は歴史に残りましたが)。湧き上がる意地や、それに伴うあせりの気持ちを、復職にあたってはグッとこらえて、これから少し長いスパンでじっくりと、名誉と自尊心を回復させていくことを願います。主君を失い未来を絶たれた四十七士と異なり、復職を目指すみなさんは、自らの能力や特性を活かす機会がこれからいくらでも待っていると考えるからです。リワークを通じて磨かれ、バージョンアップされたみなさんの力が、今後十分に発揮されていくよう、スタッフもじっくりとみなさんと向き合い、支え、そして送り出したいと思います。
     *参考図書:『恥と意地−日本人の心理構造』鑪幹八郎著

2017年10月31日火曜日

自分自身の変化について

ここ最近で気温もぐっと下がり、冬を思い出すような寒さになってきましたね。季節の変わり目は、身体にダイレクトに影響を与えます。

皆さん、体調はいかがでしょうか?


季節の変わり目は、
「新しい季節がくるワクワク感」と「新しい季節に自分が対応出来るのかという不安」
というような、相反する気持ちを感じるような気がします。

人間は変化を怖がる生き物であると言われています。
現状に満足を感じていなかったとしても、現状維持をしてしまうのが人間の性なのかもしれません。


CRESSに来ているメンバーの方々は、リワークに参加するということが、大きな「変化」だったのではないでしょうか?
もちろん、リワークに参加する前には、会社を休むという選択をしているはずですが、そこにも大きな「変化」があったはずです。

リワークに参加前の自分、リワークに参加し始めた自分、リワークに参加して時間がたっている自分、リワークを卒業した自分、それぞれに「変化」があるように思います。


この間のプログラムでは、
「リワークに参加して変化した自分、変化していない自分」というテーマで、
皆さんと一緒にディスカッションをしました。


数十人のメンバーの方々からは、その人なりの「変化」があり、ほとんどがポジティブな意味合いでの「変化」でした。

それは、
リワークに通いだして、生活リズムが安定したり、様々な状況において感じる自分の想いを見つめられるようになったり、時には休憩することも良いことなんだと思えるようになったり。


一方、変化していない自分を語る際には、
「こういうところはいつまでたっても変わらない」というように、ネガティブなニュアンスが多く含まれているようでした。

変わらない自分が全て悪なのか?と言われれば、答えはNOだと思います。
もちろん、変わらない部分が原因で自分自身が苦しい思いをされているならば、変わらない部分をどう変化させていくかは重要になっていきますよね。

ただ、その人”らしさ”というものがあることも事実で、その部分は自分の特徴として捉えることも1つの方法なのではないかとも思ってきます。

「変わらない自分の特徴と、どのように付き合っていくのか?」
そんな風に考えることも出来るのではないでしょうか。


リワークに参加している皆さんだからこそ、自分自身の変化が見えやすい状態であるし、その一方で、「変化していない自分」を探っていくことも自分自身を知っていく上で、1つのツールになるのではないでしょうか。

これからも様々な角度から自分自身を見ることで、自分のことをより知ることが出来るように、皆さんと一緒に思いを巡らせていけたらと思います。

2017年10月19日木曜日

今の自分を振り返ってみて思うこと

今週は、雨が続きますね。天気予報のテレビ番組で気象予報士さんが、どうして雨が続くかを説明されていましたが、忘れちゃいました。
今日はリワークの皆でBBQに出かける予定をしていました。あいにくのお天気で、BBQは延期することになりました。事前に出席者を確認したり、道具は何が必要か、どのようなものを食材として持っていくのかなどを話し合ったりしてきました。「〇〇を食べたい!」と積極的に意見が出るような年もあれば、皆が遠慮して、慎重に話が進んでいく年もあり、同じリワークのBBQでも、メンバーが変わることで、BBQの準備も違った道を進んでいくのだな〜と思いました。BBQ当日も、きっと昨年とは違った時間が流れるのだろうと、想像しています。
次回予定している日は晴れるといいな。雨女の私が言うと、雨雲を呼んでしまうかもしれないですが…。

BBQが雨で延期になったことで、私が“雨女”と自他ともに意識するようになったことを思い返していました。いつからだろう…などと。
小学生の頃には、雨女だったのかも。
どうして、雨女だと思うようになったのか…。雨女をネガティブな印象で捉えているのはなんでだろう…。でも、雨は好きなのです。でもでも、今週の雨は、私の好きな雨ではないと感じている…。

こんなことを考えていると、私はどうして雨が好きなのか…。
という問いを自分自身にしていました。

雨は、洗い流して綺麗に整えてくれる気がするんです。上から下に順に整理している感じが近いな〜。それに、雨のリズム(雨が屋根や窓、水たまりに落ちる音)が好きなんです。雨のリズムは、一定のリズムで安定した毎日を送れていることを肯定してくれている気がするんです。

リワークのプログラムの中に認知療法があります。そのプログラムの中で、私はメンバーの皆様に、このように話しました。

ある出来事によって、①不安、緊張、怒り、楽しみ、愛情などの情動や、②汗、心拍数などの生理的反応、③逃げる、追いかける、話す、寝るなどの行動が、決まった形で起こるのではなく、ある出来事に対する自身のキャッチの仕方(認知)によって、その後の情動や生理的反応、行動がもたらされる。

ある出来事に対して、ポジティブな思考(例えば、自分のことを思って、Aさんは意見をくれたのだ。ありがたいな。 など)があらわれると、その後、Aさんとよく話をするようになるなどと建設的だったり、生産的だったり、ポジティブな反応や、安定や穏やか、落着きとの言葉にも繋がるような気分や行動に移っていきます。

一方で、ネガティブな思考(例えば、Aさんはすぐに文句を言ってくる。うるさいな〜。など)があらわれると、その後の反応としては、イライラしたり、物に当たったりなどと、ネガティブな気分や行動、アグレッシブな行動に移っていきます。

ある出来事が原因でしんどくなったり、気分が下がったりしているのではなく、その時の自分の捉え方、受け取り方によって、その後に起きてくる自分自身の反応が変わってくる。しんどい状況がもし続いているならば、しんどくさせる何か(認知)がないか考えてみるのも対策のひとつ。
元気なときや余裕のあるときと、元気がないときや余裕のないときとでは、同じ出来事でも、物事の見え方や捉え方、キャッチの仕方に変化が出てくることもある。
いろんな事が影響しているが、認知療法のこのプログラムでは、自身の認知に焦点を当てて、自身のキャッチの仕方によって、しんどさが生まれていないかを探ってみましょう。

と、伝えたのです。
このことを今の自分に、もう一度問いかけてみます。

雨が降る。これは今の私にとって、これまでと同じ出来事だけど、違うように捉えて、違う反応が出ている。
これまでの私なら雨が好きだし、雨が降っていても憂うつな気分にはならなかった。でも、今週の私は、今週の雨を好きになれず、どこか憂うつな気分も感じている。

何が起こっているのか…。そうだ、物事が整理出来てない。自分の中で考えていること、取り組んでいること、心配していること、いろんなことが整理できていない。私にとっての雨は、整理して一歩一歩進むことを肯定している雨だったことを思い出す。整理できていないこと、落ち着いていない現状があることはわかっているので、降ったりやんだり、大粒になったり、小雨になったりしている今の雨は、一定じゃない安定していない自分を見ているようで、好きになれなかったのかもしれない。先ずは、困っていることを相談。滞っていることを整理しよう。


とても個人的なことをここに書いてしまいました。だけど、リワークのスタッフも決してずっと元気なわけではなく、気分の浮き沈みはあります。だけど、メンバーの皆様へ伝えたことをスタッフも同じようにセルフケアとして使っています。スタッフだけど、復職という目標で一緒に取り組むし、取り組むときにしていく作業は、共通しているように私は感じています。メンバーの方々が感じていること、困っていること、一緒に考えていきたいし、一緒に向き合いたいと再確認する今週の雨でした。

2017年10月11日水曜日

朝晩は冷えますね・・・

一日の中でも気温の差が激しく、服装のチョイスに悩む今日この頃…
あまりファッションについて詳しくないので、小物遣いが素敵な方を見かけると目の保養に見惚れてしまいます。


私はこの時期から徐々に足先の冷えが気になってくるのですが、皆さんの中にも冷え性でお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今はまだ軽度ですが、真冬の時期には常に手足先の感覚が無くなるほどに冷たく、酷いときには霜焼けにもなってしまいます。
手足の極端な冷えでかじかんでしまい、作業に集中できないということも出てくるので、今の時期から対策を取っておきたいものです。


冷え性は主な原因とし、手足の先まで十分に血液が届かないことで冷えが生じてしまいます。この血行不良は肩こりの原因でもありますので、肩こりが酷い方も参考にしてみてください。


・ビタミンE:末梢の血管まで血液が流れるように、赤血球を変形させたり、血管を広げる
・鉄:全身に酸素を運ぶ
・ビタミンC:鉄分の吸収をサポートする
・カプサイシン:発汗や血行を促進して体温を上げる
・ビタミンB1:筋肉の疲労を分解する

上記の栄養素を含む食材を積極的にとるようにしてみてください。


主食:体を温める作用のあるもち米や、ビタミン豊富な発芽精米のごはん、小麦胚芽のパ   ン等
主菜:血行の循環を促進するビタミンEが豊富な鮭、サバ、サンマ、鰻などの青魚や、大豆   製品
副菜:カボチャやホウレン草などのほか、体を温めるニンニクやショウガなどの香味野菜
その他:アーモンドやカシューナッツ等の種実類、皮の精油成分が体を温める柚子などの    柑橘類

ほかにも過度の糖分や塩分の摂取は控える、夏野菜は体を冷やす作用があるので、加熱調理するなどの工夫があります。


これらを参考に、バランスの取れた栄養摂取が大切になってきます。
美味しいものが多いこの季節、楽しみながら体調管理もしていきたいものですね。


ストレッチやマッサージ、入浴なども血行促進には重要な働きがあります。

無理ない程度に取り入れて、皆さんも快適な生活が送れますように★☆