2016年1月29日金曜日

睡眠の大切さ

みなさんこんにちは!

厳しい寒さが続いておりますが、風邪や熱など体調管理は
いかがでしょうか?


今回は「睡眠」について書きたいと思います。

日々の生活の基盤ともいえる「睡眠」。
体調管理を整えていく上で最も大切なものかと思われます。
睡眠不足が原因で、日中はぼーっとして仕事が手につかず、ミスを重ねたり、
疲れがたまってイライラがつのるなど、睡眠の問題は日々の生活に
大きく影響されます。


また、うつ病になると「寝ようとしても眠れない」「朝早くに目が覚める」、
また逆に「日中に寝すぎて夜眠れない」などの症状があらわれるように
なります。そしてこうした症状から”昼夜逆転”につながってしまうことも
あります。

休職・休養中の方には睡眠に工夫するといいかなと思います。
やはりうつ病で仕事を休んだり、家事から離れている方にとって、
思い切って「何もしないで休むこと」はとても大切になります。
しかし、1日中ずっと布団の中で過ごしているような生活が続くと、
外出のきっかけをつかめなくなったり、会社への復帰も難しい状況と
なってくる可能性も高くなります。


睡眠は「ただ眠ればいい」ということでなく、「質の良い睡眠を得る」と
考えることが大事かと思います。

質の良い睡眠を得るためには、、、

*起きる時間を毎日固定すること
(意識を上げるためにも、記録をつけるのがおすすめです)

*昼間は少しでも体を動かすことを心がけること
(軽いストレッチや、近所をぐるっと一周散歩するなど、
無理せずできることからで大丈夫です)

*昼間の活動で疲れたから夜は眠れるようになる流れをつくること

といった睡眠のリズムができるのが理想的です。

ただ、夜疲れ果てて眠れるようにと無理に外出することはありません。
家の中で過ごす場合は、短時間掃除をしたり、読書をするだけでも、
日中の活動量を増やすきっかけになるかと思います。





「睡眠」は心身ともに健康であるために、また整えていくためにも
欠かせないものです。
だからこそ「質の良い睡眠」を意識して、少しでも心の負担を日々の生活から
和らげていけるよう心がけていきませんか?(*^∨^*)


2016年1月16日土曜日

アフターリワークプログラム


本日は、月に1度のアフターリワークプログラムでした。

(アフターリワークプログラムは、リワークプログラムCRESSを卒業し、社会復帰された方を対象に行っているデイケアです)


今日は、総勢15名の方が参加されました。
復職されて、1年半以上のメンバーさんから、今週CRESSを卒業されたメンバーさんまでおられました。

それぞれ参加時期や、復職時期は異なりますが、同じCRESSという空間で過ごし、お互いに刺激を受け合って、エネルギーを蓄え、復職へと向かわれた方々ばかりなので、初対面でも、打ち解けるのに、時間がそうかからないなという印象を受けています。

今日も、皆さんの活気ある声が、リワークルームから溢れ出ていました。

午前は参加者全員で、スタッフがファシリテートしながら、復職後の様子についてお聞きし、感じていることや、直面している問題について、自由にディスカッションを行いました。


あるメンバーさんからの問いかけの中に、
復職して、長期的に目標を掲げて成果を出さないと、後からやってきた人に追い抜かされてしまうように感じるという気持ちの言及がありました。

他のメンバーさんからは、共感する意見や、同僚や、友人・知人などに対して、同じように感じているが、それを乗り越えてやっていこうと思っているという意見などがありました。

また、何を目標に過ごしていくのかという視点において、再発しないようにやっていくというのを目標にやっていくということや、今に目を向けて一日一日を過ごしていくということや、短期的な目標をどういう風に設定するのかということなど、メンバーさんによってさまざまな意見が交わされていました。


他のテーマとしては、新しいことをこれからやっていこうとしているメンバーさんの不安や、戸惑いも話されていましたし、休職してみて、かなりしんどい状況になっているということについても、みなさんとても親身になってディスカッションされていて、メンバーさん一人一人の回復し、続けて頑張っていこうという意欲を再確認できた時間だったように思います。



午後は、全体では、カフェの時間を。そして、個別ではフォローアップの面談を行いました。

カフェでは、“ねったぼ”という、おもちとさつまいもを使った郷土料理を作ってみました。
一緒に作業しながら、普段とは違った空気の中でメンバーさん同士和気あいあいと話されて、少しでもリフレッシュしていただけたかなと思っています。



仕事が休みの日に、アフターに来るのは、一日が潰れてしまったり、他のスケジュールがこなせなくて、なかなか来るのが難しい方もおられると思います。

ですので、午前や、午後のみの参加だけでも構いませんし、毎月ではなく、数ヶ月に1回でも構わないので、少しでも、CRESSで栄養補給をして、翌日からの仕事へとつなげていただけたらというのが、スタッフの思いです。


せっかく、出会えたのですから、
一人で頑張っていこうとせず、一緒に一日一日、歩んでいきましょう。


次回は、2/20です。

また、みなさんにお会いできることをスタッフ一同、楽しみにしています。





2016年1月8日金曜日

一年のはじめに〜グループの持つ力を利用しよう〜

2016年。新しい年が始まりましたね。
リワークプログラムCRESSも、1月4日が初日でした。
私達がしばしば、休み明けの職場や学校には行きたくないと思うように、冬休み明けのリワークの初日には、多くのメンバーが足取りが重かったことでしょう。
リワークのセルフチェックのプログラムでは、生活リズムの改善にグループ全体で意識的に取り組んでいます。
セルフチェックでは、一週間の生活リズムをグループ内で各自発表してもらって、スタッフを交えて生活習慣の振返りと修正を実施しています。
身に付いてしまった生活習慣は、一人だけではなかなか変えられないものです。
しかし、「社会復帰に向けて、豊かな人生に向けて、より良い生活習慣を目指す」という共通の目標を持つリワークグループにしっかりと所属できれば、一週間をお互いが報告し合うセルフチェックによって、多くのメンバーが規則正しく、健康的な生活習慣を身につけることに成功していきます。
年末年始の長期休暇とは、以上のようなグループで抱えられる治療的体験からは、しばらく分離し、一人で生活を律しなくてはいけない時間です。
その分、生活リズムも乱れやすくなります。
特に、今回の休みは、大晦日にお正月。お祝い気分も高まります。
この休み中には、起床就寝時間が遅くなったり、暴飲暴食気味になってしまったり、運動不足になってしまったりしたこともあるでしょう。
せっかく確立しつつあった「より良い生活習慣」が、一瞬で崩れてしまったようで、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

しかし、休み明けのリワークに来るのは苦痛でも、それを乗り越えてリワークにやって来れば、昨年までともに生活改善に取り組んでいたメンバーたちの顔があります。
リワークグループにしっかりと辿り着くことができれば、また立て直すことができるでしょう。

休職した方が、復職を目指す際には、いろいろな方法があり、リワークプログラムを利用するのは、その一つです。
リワークプログラムという方法の最も大きな特徴は何か、と訊かれれば、いろいろな答えが可能ですが、私は、「グループの治療的な力を利用して、休職者が自分自身を発見し、社会復帰と、より豊かな人生に向けた自己の変化に取り組むこと」だと答えます。
CRESSを見ていると、そう思うのです。

CRESSに参加しているメンバーにとって、リワークは治療の場であり、私たちは社会復帰に向けた心の仕事をしています。

上記したセルフチェクは、グループの治療的な力を用いた一例ですが、あらゆるプログラムがそうだといえます。
そして、それは、プログラムの時間に限りません。
休職という時間、同じリワークルームに通い、ともに生きる集団として、そのメンバーにリワークが体験されるとき、その人は、グループの持つ治療的な力を利用できる力を身につけつつあります。
これは、グループに個人が埋没してしまうことではありません。
個人が、他者との相互作用に開かれるようになることです。
自分と相手を理解していく作業に手を付けようとしていることです。

CRESSに参加しているメンバーの一人でも多くが、グループの持つ治療的な力の恩恵を受けられると良いなと思います。
そして、それは、一方的に与えられるものではありません。
リワークに参加し、悩みながらも自分と向き合おうとしているあなたが、グループの治療的な力を生み出している当事者なのですから。
そのとき、あなたは、誰か他のメンバーに、恩恵を与える人にもなっているはずです。