2012年も残すところ、あと僅かです。
こころのクリニック和−なごみ−は、今年の5月に開院しました。
そして、7月から、リワーク・プログラムCRESSが始まりました。
リワークが始まったのがつい昨日のように感じますが、昨日、年内最後のリワークを終えました。
最終日は、クリスマス会です。
クリスマス・ケーキをメンバーとスタッフ総出で作りました。
机を囲み、お話しながらケーキを頬張りました。
ゲーム大会では、熱い戦いが繰り広げられました。
リワークルームには笑い声が溢れました。
↑クリスマスケーキ完成!!
みなさんの笑顔を見ていて感じたことは、メンバー同士の繋がりが持つ治療的な意味です。
プログラム一つ一つはそれぞれの目的と意義を持っています。そうしたプログラムに各メンバーの方が主体的に参加し、そこでこれまであまり思うことのなかったことを感じたり、考えたりすることが、リワークを活用するときに、とても大切になります。
しかし、それにも増してメンバーの皆さんにとって大切な経験となっているのは、病気を抱えながらも、もう一度働くことを目指している仲間との出会いのように、思います。
リワークで出会った仲間と一緒に何かを作ったり、お話したり、楽しみを共有したりすること。
自分を理解してもらうと同時に、相手のことも理解していくことを、メンバーの皆さんがリワークの中でされているように思います。
そうした経験が、皆さんを心の深いところで支えるように思います。
今日のブログが、今年最後の更新となります。
来年、再び、メンバーの皆さんのお顔を見るのを楽しみにしています。
皆さん、どうぞ、良いお年を……。
精神科・心療内科クリニックで行なっている、うつ病リハビリ(リワーク・プログラム)の活動内容を紹介しています。 興味・関心をもたれた方は、気軽にお問い合わせ下さい。 こころのクリニック和〜なごみ〜 〒541-0054大阪市中央区南本町2−2−9 電話06-6226-7463 URL:www.nagomi-kokoro.com
2012年12月28日金曜日
2012年12月21日金曜日
Looking Back & Thinking
今週は、いつものスケジュール通りのセルフチェックやうつ病講習会、リラクゼーション、グループミーティングのSFA(Solution Focused Approach)だけでなく、来週行うクリスマス会に向けての話し合いや準備で慌ただしい一週間となりました。
あれこれ考えてもらうことの多い一週間だったのではないでしょうか…?
うつ病講習会では、院長に“うつ病”について、語源から症状、治療などを提示していただき、自分のことや、これまでの経過、病気のことについて向き合う機会として使っていただけたように思います。
SFAでは、自分が近い未来どうなりたいかという目標と、今抱えている問題が解決したとしたらどうなっているだろうかなど、具体的なビジョンをたくさん考えてイメージしてもらいました。
それから、その描いたビジョンに近かった日や、抱えている問題が少しマシなときを思い起こしていただき、そのときはどんな風にされていたのか、どんな工夫をされていたのか思い出してもらいました。
これは、かなり難しかった作業のように思います。
その分、みなさんにとって、考えたからこそ得られた新たな気づきや、これからすぐにできそうなことというのを見つけてもらえたように思います。
一週間ほとんどかかりきりだったクリスマス会の準備でも、グループとしての活動やそれぞれの役割、それぞれの思いなどを振り返りをしました。
その中では、クリスマス会という活動に向けて、共有しておけるとよかった課題が見つかったり、それぞれの会社での仕事の遂行の仕方、他者との関わり方などを再確認するということにつながったのではないかなと思います。
CRESSでは、“考えること”や“経験から学ぶ”ということを、大事にしていただきたいなとスタッフは考えています。
思いついたまま、いつものように行動したり、やりたいように自由にやっていくというのではなく、
人と人との関わりの中で自分は何を想うのか、沸き上がってきた感情はどこからやってきたのだろうか、今自分に起きていることは職場でも起きていることと重なる部分はないだろうか、、、などを考えていただくことに大きな意味があります。
それには、他者と関わる中でしか得られない体験や、発見があり、そしてそこから少しの変化や成長につながっていくのではないでしょうか。
CRESSでの体験をどう活かしていくか、一年の最後にもう一度振り返ってみてくださいね。
では、来週のクリスマス会は楽しみましょう!!!
あれこれ考えてもらうことの多い一週間だったのではないでしょうか…?
うつ病講習会では、院長に“うつ病”について、語源から症状、治療などを提示していただき、自分のことや、これまでの経過、病気のことについて向き合う機会として使っていただけたように思います。
SFAでは、自分が近い未来どうなりたいかという目標と、今抱えている問題が解決したとしたらどうなっているだろうかなど、具体的なビジョンをたくさん考えてイメージしてもらいました。
それから、その描いたビジョンに近かった日や、抱えている問題が少しマシなときを思い起こしていただき、そのときはどんな風にされていたのか、どんな工夫をされていたのか思い出してもらいました。
これは、かなり難しかった作業のように思います。
その分、みなさんにとって、考えたからこそ得られた新たな気づきや、これからすぐにできそうなことというのを見つけてもらえたように思います。
一週間ほとんどかかりきりだったクリスマス会の準備でも、グループとしての活動やそれぞれの役割、それぞれの思いなどを振り返りをしました。
その中では、クリスマス会という活動に向けて、共有しておけるとよかった課題が見つかったり、それぞれの会社での仕事の遂行の仕方、他者との関わり方などを再確認するということにつながったのではないかなと思います。
CRESSでは、“考えること”や“経験から学ぶ”ということを、大事にしていただきたいなとスタッフは考えています。
思いついたまま、いつものように行動したり、やりたいように自由にやっていくというのではなく、
人と人との関わりの中で自分は何を想うのか、沸き上がってきた感情はどこからやってきたのだろうか、今自分に起きていることは職場でも起きていることと重なる部分はないだろうか、、、などを考えていただくことに大きな意味があります。
それには、他者と関わる中でしか得られない体験や、発見があり、そしてそこから少しの変化や成長につながっていくのではないでしょうか。
CRESSでの体験をどう活かしていくか、一年の最後にもう一度振り返ってみてくださいね。
では、来週のクリスマス会は楽しみましょう!!!
(画像はメンバーさんが持ってきていただいたもので、リワークルームに飾らせていただいています)
2012年12月14日金曜日
グループ作業〜2012年を振り返って〜
今年も残すところ2週間ほどになりました。
リワークプログラムCRESSでは、「グループ作業」というプログラムを実施しています。
前回は、グループ作業でメンバーの皆さんが作ったワクワク♪リワ〜ク通信をご紹介しました。
(まだご覧になっていない方は、ぜひご覧下さい。ワクワク♪リワ〜ク通信―秋号―)
今回のグループ作業では、年末ということもあり、2012年を振り返るプレゼンテーションをグループで作成しました。
作業最終日にパワーポイントを使ってプレゼンテーションしてもらうことは決まっていましたが、発表内容をどうするのか、作業はどうやって進めるのか、そういったことはすべてメンバーの皆さん主体で決めて、作業を進めてもらいました。
グループ作業の中で、それぞれのメンバーが、2012年に起こった興味あるトピックは何だったのか話し合い、各メンバーで担当分を決めて、作成していくことが決められました。
普段の業務でパワーポイントを使うことがなくて、今回がほぼ初めてだというメンバーさんもおられました。最初は自信がなくても、詳しいメンバーさんの協力を得たり、ご自身でも学ばれて、最終的に見事なパワーポイントが出来上がりました。
さて、どんなトピックがプレゼンテーションされたか、ご紹介すると……
☆ ロンドンオリンピック
☆ 山中伸弥教授のiPS細胞によるノーベル医学生理学賞受賞
☆ 今年のパチンコの話題
☆ 日本における自転車の現状
☆ 2012年芸能ニュース
です。
どれもユニークで、各メンバーさんの個性も反映された、とてもよいプレゼンになったと思います。
振り返りでは、次回からはリーダーなどの役割分担を決めていくと、進捗やプロジェクトの管理がうまくいくのではないか、などといった貴重な意見が出てきました。
出来上がった成果物はもちろん大切ですが、グループ作業という実際の体験を通じて、メンバーの皆さんが発見したことは、今後の復職に向かって、とても貴重なものだと思います。
一人だけでは見つけられないままだったけれど、グループの中で仲間とともに取り組むことで初めて発見できることがあるのだな、と思った、今回のグループ作業でした。
リワークプログラムCRESSでは、「グループ作業」というプログラムを実施しています。
前回は、グループ作業でメンバーの皆さんが作ったワクワク♪リワ〜ク通信をご紹介しました。
(まだご覧になっていない方は、ぜひご覧下さい。ワクワク♪リワ〜ク通信―秋号―)
今回のグループ作業では、年末ということもあり、2012年を振り返るプレゼンテーションをグループで作成しました。
作業最終日にパワーポイントを使ってプレゼンテーションしてもらうことは決まっていましたが、発表内容をどうするのか、作業はどうやって進めるのか、そういったことはすべてメンバーの皆さん主体で決めて、作業を進めてもらいました。
グループ作業の中で、それぞれのメンバーが、2012年に起こった興味あるトピックは何だったのか話し合い、各メンバーで担当分を決めて、作成していくことが決められました。
普段の業務でパワーポイントを使うことがなくて、今回がほぼ初めてだというメンバーさんもおられました。最初は自信がなくても、詳しいメンバーさんの協力を得たり、ご自身でも学ばれて、最終的に見事なパワーポイントが出来上がりました。
さて、どんなトピックがプレゼンテーションされたか、ご紹介すると……
☆ ロンドンオリンピック
☆ 山中伸弥教授のiPS細胞によるノーベル医学生理学賞受賞
☆ 今年のパチンコの話題
☆ 日本における自転車の現状
☆ 2012年芸能ニュース
です。
どれもユニークで、各メンバーさんの個性も反映された、とてもよいプレゼンになったと思います。
振り返りでは、次回からはリーダーなどの役割分担を決めていくと、進捗やプロジェクトの管理がうまくいくのではないか、などといった貴重な意見が出てきました。
出来上がった成果物はもちろん大切ですが、グループ作業という実際の体験を通じて、メンバーの皆さんが発見したことは、今後の復職に向かって、とても貴重なものだと思います。
一人だけでは見つけられないままだったけれど、グループの中で仲間とともに取り組むことで初めて発見できることがあるのだな、と思った、今回のグループ作業でした。
メンバーの方が撮られた銀杏の木
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電話 : 06-6226-7463
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2012年12月7日金曜日
いよいよ12月になりました!
今年も残すところ1ヶ月を切りました。
この一年を振り返るための作業もプログラムの中に取り入れています。
みなさん、今年やり残したことはないでしょうか?
一つ一つ思い起こしながら、来年に活かしていただきたいなと思います。
・自分が描いていた自分にどれだけ近づけているか、、、
・睡眠リズムは整っているか、、、
・どの程度、自分で自分をコントロールできるようになっているか、、、
・集中力や作業能率はどの程度、回復しているか、、、etc
もう一度、振り返って、今自分に何が必要なのか問いかけてみて下さい。
あと、1ヶ月ありますからね。
エネルギーの充電が必要なときは、散歩に出かけて気分転換するもよし、
ゆっくり家で音楽を聴きながらリラックスするもよし、
カフェでおしゃべりするもよし、
みなさんにとっての充電方法を取り入れてみて下さい。
写真は、今日の午後のプログラムで、メンバーさんとカフェに行って来ました。
美味しいものを食べると、おしゃべりが弾んだり、顔の表情も明るくなったり、気持ちにも栄養が補充された感じがしますね。
では、よい週末を。
この一年を振り返るための作業もプログラムの中に取り入れています。
みなさん、今年やり残したことはないでしょうか?
一つ一つ思い起こしながら、来年に活かしていただきたいなと思います。
・自分が描いていた自分にどれだけ近づけているか、、、
・睡眠リズムは整っているか、、、
・どの程度、自分で自分をコントロールできるようになっているか、、、
・集中力や作業能率はどの程度、回復しているか、、、etc
もう一度、振り返って、今自分に何が必要なのか問いかけてみて下さい。
あと、1ヶ月ありますからね。
エネルギーの充電が必要なときは、散歩に出かけて気分転換するもよし、
ゆっくり家で音楽を聴きながらリラックスするもよし、
カフェでおしゃべりするもよし、
みなさんにとっての充電方法を取り入れてみて下さい。
写真は、今日の午後のプログラムで、メンバーさんとカフェに行って来ました。
美味しいものを食べると、おしゃべりが弾んだり、顔の表情も明るくなったり、気持ちにも栄養が補充された感じがしますね。
では、よい週末を。
2012年11月30日金曜日
リワークを卒業すること
早いもので明日から12月、今年も残り少なくなってきました。
今年の7月から開始したリワーク・プログラムCRESSですが、年末が近づいてきた今、リワークを卒業され、復職されていくメンバーさんが少しずつ出てきました。
復職を決められたことをとても喜ばしく嬉しいと感じると同時に、これまでリワークでともに活動していた方々とお別れしなくてはいけないことに、寂しさや悲しさも感じます。
確かに、リワークは、復職を目標にしています。
うつ病で休職を余儀なくされた方がリワークに参加されることで、復職に必要な生活リズムを整え、なぜ休職に至ったのかを考える機会を提供して、病気の回復と復職へのプロセスをお手伝いすることが、リワークの意義です。
しかし、リワークの意義は、それだけに留まらないように思いました。
もし、復職することだけがリワークの唯一の目的ならば、見事復職という目標を達成してリワークを巣立っていく方たちに対して、喜ばしいという感情以上のものは出てこないかもしれません。
しかし、実際にリワークを卒業されるメンバーさんを前にして、他のメンバーさんや私たちスタッフは、喜ばしく祝福したいという思いと同時に、この方とお別れしなくてはならないことへの悲しさも同時に体験していました。
もっとお話ししたかった気持ちや、最後に特別にお別れの時間を取りたい気持ちが湧き上がって来ます。
大切な人やものを失うとき、人は、悲しみや寂しさを体験します。
そして、大切なものを喪失したときに、悲しみやこころの痛みを感じられる心こそが、健康な心だといえましょう。
卒業されていくメンバーさんとの別れを名残惜しそうにされている情景を見て、CRESSで出会ったそれぞれのメンバーさんがそれぞれの方のこころの中にいて、お互いの繋がりを感じておられることを、思わずにはいられませんでした。
うつ病と休職という辛い経験の中で、リワークでの出会いを大切に感じらる心が生まれることは、復職を達成することに勝るとも劣らない、リワークの意義だと感じました。
CRESSから卒業され職場に赴いていかれるメンバーの方たちの、職場での健闘と、これからの人生の幸を、願っています。
今年の7月から開始したリワーク・プログラムCRESSですが、年末が近づいてきた今、リワークを卒業され、復職されていくメンバーさんが少しずつ出てきました。
復職を決められたことをとても喜ばしく嬉しいと感じると同時に、これまでリワークでともに活動していた方々とお別れしなくてはいけないことに、寂しさや悲しさも感じます。
確かに、リワークは、復職を目標にしています。
うつ病で休職を余儀なくされた方がリワークに参加されることで、復職に必要な生活リズムを整え、なぜ休職に至ったのかを考える機会を提供して、病気の回復と復職へのプロセスをお手伝いすることが、リワークの意義です。
しかし、リワークの意義は、それだけに留まらないように思いました。
もし、復職することだけがリワークの唯一の目的ならば、見事復職という目標を達成してリワークを巣立っていく方たちに対して、喜ばしいという感情以上のものは出てこないかもしれません。
しかし、実際にリワークを卒業されるメンバーさんを前にして、他のメンバーさんや私たちスタッフは、喜ばしく祝福したいという思いと同時に、この方とお別れしなくてはならないことへの悲しさも同時に体験していました。
もっとお話ししたかった気持ちや、最後に特別にお別れの時間を取りたい気持ちが湧き上がって来ます。
大切な人やものを失うとき、人は、悲しみや寂しさを体験します。
そして、大切なものを喪失したときに、悲しみやこころの痛みを感じられる心こそが、健康な心だといえましょう。
卒業されていくメンバーさんとの別れを名残惜しそうにされている情景を見て、CRESSで出会ったそれぞれのメンバーさんがそれぞれの方のこころの中にいて、お互いの繋がりを感じておられることを、思わずにはいられませんでした。
うつ病と休職という辛い経験の中で、リワークでの出会いを大切に感じらる心が生まれることは、復職を達成することに勝るとも劣らない、リワークの意義だと感じました。
CRESSから卒業され職場に赴いていかれるメンバーの方たちの、職場での健闘と、これからの人生の幸を、願っています。
2012年11月22日木曜日
秋を満喫〜BBQ編〜
先日、CRESSの活動として、鶴見緑地公園へ行き、BBQを楽しんできました。
花博の跡地の、すごく広い公園で、赤く染まった木々がとても素敵でした。
景色を見るだけで、視覚的に“秋”を堪能することができますね。
少し肌寒いかなと心配でしたが、BBQの熱気と、柔らかい太陽に包まれて、心地よい時間を過ごすことができました。
銀色のアルミで包まれているのはさつまいもです。
時間がかかりましたが、じっくりと火を通して、とっても美味しい焼き芋ができあがりました。
ホクホクとした感じが伝われば…と思います。
クリニック周辺はオフィス街で、なかなか紅葉を楽しむことが難し場所なので、
少し足を伸ばして、素敵な場所に行けて、みなさんにも良い刺激になったのではないかなと思います。
働き詰めで、忙しいと、いつの間にか季節が流れていってしまっていますが、
少し時間を割いて、季節に触れて、心の栄養を取り戻すことも大切な時間かなと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こころのクリニック和−なごみ−
〒541-0054大阪市中央区南本町2−2−9 電話06-6226-7463 URL:www.nagomi-kokoro.com
2012年11月16日金曜日
第四回うつ病講習会
リワーク・プログラムCRESSでは、毎月1回、和田院長による『うつ病講習会』を実施しています。
今週はその第四回でした。
今回のテーマは、『再発を防ぐために』でした。
うつ病で休職されている方の多くから、「復職できたとしても、また再発して休職してしまわないだろうか」という不安の声が聞かれます。
事実、うつ病は再発が多い病気として知られています。
今回のうつ病講習会では、そうした事実を踏まえた上で、再発予防に大切なことについて、院長から説明がありました。
それによるとまず、規則的な生活リズムと適度な運動を心がけることが重要となります。こころと身体とは相互に関係し、つながっているでしょう。ですから、安定したリズムで生活を営めることは、こころのリズムも生み出すのだと思いました。身体が動くことは、こわばっていたこころに柔らかさが生まれることにつながるでしょう。
次に、考え方の柔軟さが大切になってくるということでした。
ここでテーマとなってくるのは、「うつ病と性格」という問題です。うつ病と親和性の高い性格というものが知られています。こうした性格の方は、性格や考え方にある種の硬さが見られます。こうした考え方の硬さによって、その方自身が追い込まれ、苦しめられることになるのです。
自分のこうした性格を知り、「考え方のクセ」を認識して、少しずつでも違った角度から物事を見られるようになれば、隙間のなかったこころに、ゆとりと柔らかさが生まれるでしょう。
以前と同じように苦しく辛い出来事に直面しても、以前の自分とは違った考え方で事態に対応できるようになること。これが再発予防にとって、とても大切なことだと思いました。
そして最後に、趣味活動の大切さです。うつ病の渦中におられる方は、自分にも世界にも、救いがなく、救いはこの先も来ないように感じられると思います。
人生に楽しさを感じられるようになること。人生に楽しさと喜びを感じられる対象を見つけて、それを大切にすること。これがとても大切なのだと思いました。その対象は、仕事もそうなりえるでしょうが、それだけでに限定されることでもないでしょう。自分にとって大切な人、家族、趣味……、安心と喜びを感じられるこうした対象がそばに一緒にいてくれると感じられれば、それはその方にとって、大きな心の支えになります。
院長のうつ病講習会では、今後も、うつ病で休職されているリワークの参加者の方にとって、興味関心のあるテーマを取り上げていきます。
今週はその第四回でした。
今回のテーマは、『再発を防ぐために』でした。
うつ病で休職されている方の多くから、「復職できたとしても、また再発して休職してしまわないだろうか」という不安の声が聞かれます。
事実、うつ病は再発が多い病気として知られています。
今回のうつ病講習会では、そうした事実を踏まえた上で、再発予防に大切なことについて、院長から説明がありました。
それによるとまず、規則的な生活リズムと適度な運動を心がけることが重要となります。こころと身体とは相互に関係し、つながっているでしょう。ですから、安定したリズムで生活を営めることは、こころのリズムも生み出すのだと思いました。身体が動くことは、こわばっていたこころに柔らかさが生まれることにつながるでしょう。
次に、考え方の柔軟さが大切になってくるということでした。
ここでテーマとなってくるのは、「うつ病と性格」という問題です。うつ病と親和性の高い性格というものが知られています。こうした性格の方は、性格や考え方にある種の硬さが見られます。こうした考え方の硬さによって、その方自身が追い込まれ、苦しめられることになるのです。
自分のこうした性格を知り、「考え方のクセ」を認識して、少しずつでも違った角度から物事を見られるようになれば、隙間のなかったこころに、ゆとりと柔らかさが生まれるでしょう。
以前と同じように苦しく辛い出来事に直面しても、以前の自分とは違った考え方で事態に対応できるようになること。これが再発予防にとって、とても大切なことだと思いました。
そして最後に、趣味活動の大切さです。うつ病の渦中におられる方は、自分にも世界にも、救いがなく、救いはこの先も来ないように感じられると思います。
人生に楽しさを感じられるようになること。人生に楽しさと喜びを感じられる対象を見つけて、それを大切にすること。これがとても大切なのだと思いました。その対象は、仕事もそうなりえるでしょうが、それだけでに限定されることでもないでしょう。自分にとって大切な人、家族、趣味……、安心と喜びを感じられるこうした対象がそばに一緒にいてくれると感じられれば、それはその方にとって、大きな心の支えになります。
院長のうつ病講習会では、今後も、うつ病で休職されているリワークの参加者の方にとって、興味関心のあるテーマを取り上げていきます。
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2012年11月9日金曜日
自分らしさ
“自分らしさ”………改めて考えると難しいですよね。今週もさまざまな取り組みをしました。
何か「自分って、こういうところあるな」とか、「こういうところって自分らしいな」と思うところはあったでしょうか?
今週について振り返ってみましょう〜
今週の月曜日→
アートセラピーでは、落ち葉や樹の枝を用いて、【秋】をテーマに、画用紙に自由に表現していくという作品創りに取り組んでいます。
来週もつづくので、出来上がりはお楽しみに★
火曜日→
グループ作業では、今月イベントでBBQを行うので、その準備を始めました。
どんな感じになるのかワクワクしています。
木曜日→
アサーションでは、“断る”ということについて考えました。
先週は、“頼む”ということについて学びましたが、“断る”というのがいかに難しいことなのかが見えてきました。
“断る”ということが、どんな点で難しいのかも、人それぞれ違いました。
そもそも断るという選択肢が許されていないと思っている方もいらっしゃいましたし、その状況によって断れない場合があったり、要求された内容によって断れないように思っていらっしゃる方もいましたし、それぞれがその場面でどのように感じたり、考えたりするのかというのが少し明瞭になったと思います。
また、断るときに、どのようなポイントで伝えるのか、その人によっても得意なことと、不得手なことがあります。
まずは、得意なことから少しずつ取り組んでいっていただきたいこと、小さな変化を積み重ねていくということを着実に実行していっていただけたらなと思っています。
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2012年11月2日金曜日
ワクワク♪リワ〜ク通信 ー秋号ー
これまで本ブログの記事の中で、リワーク・プログラムCRESSの活動の一端を紹介してきました。
今日は、「グループ作業」というプログラムをご紹介したいと思います。
私たちは職場の中で孤立して仕事をしている訳ではありません。共通のプロジェクトに関わるチームの一員として、職務に当たっているはずです。
上司、同僚、部下と協力しながら、お互いの立場と役割を尊重して、仕事に向かっていきます。
お互いがコミュニケーションを取ることでチーム全体が生き生きと動いているときは、仕事も進展するでしょうし、各メンバーも仕事に対する充実感や、やり甲斐を経験できるでしょう。
しかし、コミュニケーションが取りづらいチームでは、お互いの意思疎通も難しいですし、仕事に対する居心地の悪さや不全感を感じることになると思います。
ですから、復職を目指す方にとって、チームメイトとコミュニケーションを取りながら仕事に取り組めることは、大切な課題となります。
CRESSの「グループ作業」では、ある課題を設定して、メンバーの皆さん全員で協力しながら、課題を達成してもらうプログラムです。
さて、今回のグループ作業では、リワーク活動を紹介する“リワーク通信”の作成をプロジェクトにしました。
その内容やデザイン、実際のパソコン作業に至るまで、メンバーの皆さん主体で取り組んでもらいました。
“リワーク通信”のネーミングも、メンバーの皆さんにアイデアを出してもらいました。
こうして出来上がったのが、「ワクワク♪リワ〜ク通信 ー秋号ー」です↓↓↓
記念すべき創刊号です! ↓↓↓
お互いがコミュニケーションを取ることでチーム全体が生き生きと動いているときは、仕事も進展するでしょうし、各メンバーも仕事に対する充実感や、やり甲斐を経験できるでしょう。
しかし、コミュニケーションが取りづらいチームでは、お互いの意思疎通も難しいですし、仕事に対する居心地の悪さや不全感を感じることになると思います。
ですから、復職を目指す方にとって、チームメイトとコミュニケーションを取りながら仕事に取り組めることは、大切な課題となります。
CRESSの「グループ作業」では、ある課題を設定して、メンバーの皆さん全員で協力しながら、課題を達成してもらうプログラムです。
さて、今回のグループ作業では、リワーク活動を紹介する“リワーク通信”の作成をプロジェクトにしました。
その内容やデザイン、実際のパソコン作業に至るまで、メンバーの皆さん主体で取り組んでもらいました。
“リワーク通信”のネーミングも、メンバーの皆さんにアイデアを出してもらいました。
こうして出来上がったのが、「ワクワク♪リワ〜ク通信 ー秋号ー」です↓↓↓
記念すべき創刊号です! ↓↓↓
作業初日は、チームでどのように作業を進めていけばいいか、戸惑いの中でのスタートだったと思います。個人作業なら自分のペースでできる課題も、いざチーム全体で取り組むとなると、自分がどう動けばいいのか、戸惑いや遠慮や葛藤も感じておられるようでした。
しかし、そうした最初のためらいも、進行を取り仕切るメンバーの方が出てくることで、皆が意見を出しあえるようになり、お互いの文章を持ち寄って、それを集約することができました。
作業が進むにつれて、グループの一体感が生まれてきたように思います。
「ワクワク♪リワ〜ク通信」の内容については、ぜひ、実物をご覧いただければと思います。
うつ病で休職され、悩みや希望など、いろんな気持ちのあいだを揺れながら、一歩一歩復職へ向けて進んでおられるメンバーの皆さんの、とても実直で貴重な声が、記されています。
CRESSに参加されているメンバーの皆さんが、「ワクワク♪リワ〜ク通信」を通じて自分たちの気持ちや心境を周りの方に伝えることができればいいなと思いますし、グループの大切な成果となったと思います。
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2012年10月26日金曜日
〜芸術の秋〜
読書の秋、芸術の秋、食欲の秋……など、秋はいろんな刺激(視覚、臭覚、聴覚、味覚など)を感じるにはとてもいい季節ですね。
10月からリワークプログラムの日数も増え、新たにアートセラピーの時間を作りました。
これまで連句、絵画などをしてきましたが、先週は個人コラージュを実施し、今週はグループでのコラージュに取り組みました。
みなさんの作品を一部公開したいと思います↓↓↓↓↓
上記の写真は、5名の方の作品が重なっています。(写真に収めるため、重ねました)
コラージュということで、みなさんには雑誌や新聞などを自由に切り抜いて、画用紙に貼ってもらいました。開始直後は戸惑っておられる方もいらっしゃいましたが、それぞれ“気づき”を感じながら、制作されていたようです。
例えば、ある方は、コラージュの感想として、【新しいもの、古いもの、変わらないもの】というテーマで、「変わらないものがあったらいいなと思った」とコメントしてくださいました。
また、別の方は、テーマは【未来の自分】ということで、「今まで仕事を優先してきたので、プライベートを充実させたいと思って貼った」とコメントしてくださいました。
できあがるまで「どうしようかな〜どうしよう…」と悩みながら制作されていた方もいらっしゃいましたが、振り返ってみると、いまのその人自身が感じておられることが表現されていたのではないかなと思います。
続いては、グループのコラージュです↓↓↓↓↓
グループでのタイトルは、【Our Favorite】に決まりました。
それぞれ思い思いのものを貼っておられたように思います。
今回は、何かテーマが決まっていたほうが作りやすかったという意見も多かったです。
それぞれ参加された方が感じられたことというのは、グループの中で感じているものとつながっているものがあったのではないかなと思いを巡らせていました。。
個人には個人の、グループにはグループの今ある気持ちや関係性が表出されていたように思います。
アートセラピーの中では、表現することによって得られるカタルシス効果もあれば、
‘うまくできなかったな’とか、‘いいかんじにできたな’とか、‘やってみて面白かったな’といういろんな感情が沸き上がってきます。
それだけではなく、取り組んでみたからこそ再認識する“自分”という気づきが必ずあると思います。
美しさ、綺麗さ、心地良い、清々しさなど、芸術に触れて気分転換をしながら、普段触れ合うことのないような自分自身を考えてみる機会としても利用してもらえたらと思っています。
こころのクリニック和〜なごみ〜
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2012年10月19日金曜日
第三回うつ病講習会
リワーク・プログラムCRESSでは、毎月1回、和田院長による『うつ病講習会』を実施していますが、今週はその第三回でした。
今回は『よい眠りのために』というタイトルで、「睡眠」をテーマにしました。
うつ病では、睡眠に大きな影響が出てきます。
不眠のタイプには、以下のようなものがあります。
・布団に入っても30分以上経ってもなかなか眠れない。
・一度目が覚めると、寝付くまでに30分以上かかる。あるいは、一晩に5回以上目が覚める。
・普段起きる時間よりも2時間以上早く目が覚めて、眠れなくなる。
・睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った気がしない。
今回の講習会では、睡眠のメカニズムから始まって、睡眠の役割や、よく眠るための方法・工夫、そして睡眠薬の説明と、眠りに関して広く深く院長から説明がありました。
リワークでは、参加者の皆さんに生活記録表を書いてもらっています。
そこでは、日々の就寝時間・起床時間・眠りの質について、毎週検討しています。
毎日記録をつけて分かってくることは、「安定したよい眠りを得ることがいかに大切で、かつ難しくもあるか」ということです。
その点で、皆さんの関心も高かったように思います。
リワーク・プログラムCRESSでは「うつ病講習会」を継続的に実施して、参加者の皆さんが普段心配に思っていたり、もっと深く知りたいと思っているテーマを取り上げて、ディスカッションしていければと考えています。
今回は『よい眠りのために』というタイトルで、「睡眠」をテーマにしました。
うつ病では、睡眠に大きな影響が出てきます。
不眠のタイプには、以下のようなものがあります。
・布団に入っても30分以上経ってもなかなか眠れない。
・一度目が覚めると、寝付くまでに30分以上かかる。あるいは、一晩に5回以上目が覚める。
・普段起きる時間よりも2時間以上早く目が覚めて、眠れなくなる。
・睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った気がしない。
今回の講習会では、睡眠のメカニズムから始まって、睡眠の役割や、よく眠るための方法・工夫、そして睡眠薬の説明と、眠りに関して広く深く院長から説明がありました。
リワークでは、参加者の皆さんに生活記録表を書いてもらっています。
そこでは、日々の就寝時間・起床時間・眠りの質について、毎週検討しています。
毎日記録をつけて分かってくることは、「安定したよい眠りを得ることがいかに大切で、かつ難しくもあるか」ということです。
その点で、皆さんの関心も高かったように思います。
リワーク・プログラムCRESSでは「うつ病講習会」を継続的に実施して、参加者の皆さんが普段心配に思っていたり、もっと深く知りたいと思っているテーマを取り上げて、ディスカッションしていければと考えています。
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住所: 〒541-0054 大阪市中央区南本町2−2−9 辰野南本町ビル1階
電話 : 06-6226-7463
HP: www.nagomi-kokoro.com
2012年10月11日木曜日
自分のリソースに気づくこと
みなさん、こんにちは。
季節の変わり目ということで、朝晩は急に寒くなったり、体調を崩しやすい季節ですが、いかがお過ごしでしょうか?
季節の変化とともに、生活リズムや睡眠、体調にも変化が起きておられる方がいらっしゃるのではないかなと思います。
さて、先月から、グループミーティングの時間に、Solution Focused Approach(以下、SFAと表記)という短期療法のアプローチをグループで実施しています。
会話を通して“解決を構築していく”というプロセスです。
ついつい何か困っていることや、問題が起こると、どうにかして問題を解決しようと思い、自分がこれまでやったことのない方法や、実現するのが難しそうな方法を無理やりやろうとしてしまう人が多いのではないかと思います。
しかし、SFAではご自身がうまくやれていたときにやっていたことや、工夫されていたことを繰り返しやってもらうことで、小さな変化を作るということを大切にしています。 日々、生活している中で、常に問題があるという人はいないのではないかと思います。必ず、よい時や、うまくいっている時間というのが誰にでもあるはずで、それがどういう風にしてなされているのかを考えてもらいます。
なかなか馴染みのないアプローチで、最初はメンバーさんも戸惑っておられたかと思いますが、みなさんが考えて、みなさんの言葉で応えてくださる中で、いろいろな発見をしていただいているように思います。
何となくしていたことの中に、自分のリソース(資源)があったということにに気づいたことで、今どんなことができるとよさそうか考えるきっかけにもなります。
気持ちが落ち込んでいるときは、考え方が偏っていたり、柔軟に考えられない状態になっていても、自分を客観的にとらえることができず、ますますネガティブになっていってしまうことがあります。
そういった中で、SFAのプロセスを通して、近い未来の目標を設定し、自分が持っているリソースをうまく活かしながら、よい変化を少しずつ積み重ねていただきたいと思っています。
※本日の写真の提供は、クリニック周辺の散策をしたときに、メンバーさんが撮影したものです。オフィス街の中で、眩しい太陽と、大きな木が中心にあって、すごく生き生きした感じが伝わってくる1枚だなと思いました。緑の輝きも、心に栄養を与えてくれるような気がしますね。
素敵な1枚を提供してくださって、ありがとうございました。
こころのクリニック和−なごみ−
うつ病リハビリ CRESS official blog
2012年10月5日金曜日
散策で見つけたもの
時の経つのは早いもので、もう10月に入りましたね。
今週は、軽運動のリワークプログラムとして、靭公園まで歩いて出かけました。
前日まで台風の影響あり、天候が心配されましたが、当日は台風一過快晴となりました。
穏やかな太陽の光が降り注ぐなか、片道20分ほどの道のりを程よい汗をかきながら、メンバーの皆さんとスタッフで歩いていきました。
公園の中に入ると、ケヤキ並木が作るトンネルに目を奪われました。
メンバーの皆さんも、ケヤキトンネルの木陰を通る風の涼しさと、その心地よさに、感じ入っておられるようでした。
公園の中のバラ園をみんなで歩きながら、バラ園を流れる小川を見て、その水のせせらぎに耳を傾けました。
慌ただしい大阪の都会の中に、こんなに静かで穏やかで美しい場所があることは、驚きでした。
リワークプログラムのディスカッションの中で、「うつ病で休職したことで、失ったこともあるけれど、初めて気づけたこともある」という話がされたことがあります。
休職せずに働き続けるのにこしたことはないけれど、病気になり、仕事を休んだことで、それまでゆっくり話すことができなかった家族と向き合う時間ができた、と。
都会の中で仕事だけに追われて忙しくしているときには、靭公園のケヤキ並木を通る風にも、静かに流れる水の音の存在にも、気付かないかもしれません。
うつ病で休職したことで初めて気付けたことと、今回散策して見つけることがができた都会の中の靭公園とは、どこか似ているように思います。
今週は、軽運動のリワークプログラムとして、靭公園まで歩いて出かけました。
前日まで台風の影響あり、天候が心配されましたが、当日は台風一過快晴となりました。
穏やかな太陽の光が降り注ぐなか、片道20分ほどの道のりを程よい汗をかきながら、メンバーの皆さんとスタッフで歩いていきました。
公園の中に入ると、ケヤキ並木が作るトンネルに目を奪われました。
メンバーの皆さんも、ケヤキトンネルの木陰を通る風の涼しさと、その心地よさに、感じ入っておられるようでした。
公園の中のバラ園をみんなで歩きながら、バラ園を流れる小川を見て、その水のせせらぎに耳を傾けました。
慌ただしい大阪の都会の中に、こんなに静かで穏やかで美しい場所があることは、驚きでした。
リワークプログラムのディスカッションの中で、「うつ病で休職したことで、失ったこともあるけれど、初めて気づけたこともある」という話がされたことがあります。
休職せずに働き続けるのにこしたことはないけれど、病気になり、仕事を休んだことで、それまでゆっくり話すことができなかった家族と向き合う時間ができた、と。
都会の中で仕事だけに追われて忙しくしているときには、靭公園のケヤキ並木を通る風にも、静かに流れる水の音の存在にも、気付かないかもしれません。
うつ病で休職したことで初めて気付けたことと、今回散策して見つけることがができた都会の中の靭公園とは、どこか似ているように思います。
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2012年9月21日金曜日
第二回うつ病講習会
長かった残暑もようやく終わりに近づき、朝晩はだいぶ秋らしく過ごしやすくなってきました。季節の移り変わりを感じます。体調管理に気をつけながら、秋の訪れを味わっていって下さればと思います。
さて、リワークプログラムCRESSでは、第二回うつ病講習会を実施しました。今回は、うつ病の治療のなかでも特に『お薬』をテーマにして、院長から参加者の方とそのご家族の方に説明がありました。
その後、参加者の皆さんからの質問を受けて、活発なディスカッションがなされたと思います。
皆さんがお薬に対して、様々な不安や疑問を持っておられたことがわかると同時に、そういった不安をこの機会に話し合えたことはとても有意義だったと思います。
こうした話し合いの中で、ともに協力し、その方に合ったお薬を見つけていくことそのものが、とても大切な治療の過程であることを共有できたように思います。そこで出会ったお薬とは、主治医、リワーク・プログラムという人との関わりと同様に、とても頼りになる治療のパートナーとなりえるものだと思います。
リワークプログラムCRESSでは、うつ病で休職されている方が、治療の中で抱いておられる不安や疑問を、言葉にして話題にできて、それをともに解決していける場となればと考えています。
さて、リワークプログラムCRESSでは、第二回うつ病講習会を実施しました。今回は、うつ病の治療のなかでも特に『お薬』をテーマにして、院長から参加者の方とそのご家族の方に説明がありました。
その後、参加者の皆さんからの質問を受けて、活発なディスカッションがなされたと思います。
皆さんがお薬に対して、様々な不安や疑問を持っておられたことがわかると同時に、そういった不安をこの機会に話し合えたことはとても有意義だったと思います。
こうした話し合いの中で、ともに協力し、その方に合ったお薬を見つけていくことそのものが、とても大切な治療の過程であることを共有できたように思います。そこで出会ったお薬とは、主治医、リワーク・プログラムという人との関わりと同様に、とても頼りになる治療のパートナーとなりえるものだと思います。
リワークプログラムCRESSでは、うつ病で休職されている方が、治療の中で抱いておられる不安や疑問を、言葉にして話題にできて、それをともに解決していける場となればと考えています。
2012年9月7日金曜日
「幸せ」からの連想
今回リワークプログラムで、マインドマップを描きました。
マインドマップでは、まず中心テーマを決めて、それを真っ白い紙の中心に描きます。そして、そこから連想される言葉やイメージを、あたかも木の枝が伸びるように描き、そして連想の繋がりをさらに伸ばして描いていきます。
リワークプログラムで今回マインドマップを導入したのは、マインドマップが次のようなことに、役立つと思われるからです。
その1. 連想をふくらますことで、物の見方を広げたり、発想を豊にする。
その2. あるテーマについて自分が抱いている考え方や感じ方がどういうものなのかを知る。
その3. 相手と自分との違いや共通点を知ることで、相互理解を深める。
参加者の皆さんには、「幸せ」という言葉を中心に描いてもらい、マインドマップを描いてもらいました。
皆さんのマインドマップを発表してもらって、とても印象的だったのは、全員が共通して連想した言葉(例えば、「家族」や「仕事」…)もあれば、その方だけの独自の連想イメージもあったことでした。
同じように大切だと思うものもあれば、それぞれが違う感じ方や価値観を持ってもいることを知ることができたのは、大切な発見だったように思います。
「人は同じだけれども、違ってもいる」ということを認識することは、相手の立場に立って考えられたり、外の世界を正確に知るために大切な作業だと思います。
また、マインドマップの連想を続けていくと、何度も同じ言葉が出現すると言われる方もいました。
それは、その方にとって「幸福」というイメージと分ちがたく結びついた、大切なキーワードのように思われました。
CRESSに参加される皆さんにとって、リワークプログラムが自分の心の内面をより深く見つめられる時間となればと、思っています。
マインドマップでは、まず中心テーマを決めて、それを真っ白い紙の中心に描きます。そして、そこから連想される言葉やイメージを、あたかも木の枝が伸びるように描き、そして連想の繋がりをさらに伸ばして描いていきます。
リワークプログラムで今回マインドマップを導入したのは、マインドマップが次のようなことに、役立つと思われるからです。
その1. 連想をふくらますことで、物の見方を広げたり、発想を豊にする。
その2. あるテーマについて自分が抱いている考え方や感じ方がどういうものなのかを知る。
その3. 相手と自分との違いや共通点を知ることで、相互理解を深める。
参加者の皆さんには、「幸せ」という言葉を中心に描いてもらい、マインドマップを描いてもらいました。
皆さんのマインドマップを発表してもらって、とても印象的だったのは、全員が共通して連想した言葉(例えば、「家族」や「仕事」…)もあれば、その方だけの独自の連想イメージもあったことでした。
同じように大切だと思うものもあれば、それぞれが違う感じ方や価値観を持ってもいることを知ることができたのは、大切な発見だったように思います。
「人は同じだけれども、違ってもいる」ということを認識することは、相手の立場に立って考えられたり、外の世界を正確に知るために大切な作業だと思います。
また、マインドマップの連想を続けていくと、何度も同じ言葉が出現すると言われる方もいました。
それは、その方にとって「幸福」というイメージと分ちがたく結びついた、大切なキーワードのように思われました。
CRESSに参加される皆さんにとって、リワークプログラムが自分の心の内面をより深く見つめられる時間となればと、思っています。
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2012年8月31日金曜日
ぐっすり眠りましょう
もうすぐ子供たちの夏休みも終わります。
明日から9月ですが、まだまだ、蒸し暑く寝苦しい夜が続きますね。
そこで、今日はぐっすり眠るための心得その1です。
「入浴と運動は、眠る3時間前にしましょう」
ぽっかぽかに暖まると眠くなるイメージがありますが、実際は夜になって体の深部体温が低下することで私たちは眠りに誘われます。(このとき手足はあったかく感じます)
また昼との温度差があるほど眠りに入りやすくなります。
つまり眠る3時間ぐらい前に入浴や運動で深部体温が上昇させておくと、眠る時間にはちょうど良い感じで体温が下降して、寝付きやすくなります。
適度な疲労感も熟睡感につながりますので、夕食後などに軽くウォーキングなどをしてみてはいかがでしょうか?
ぽっかぽかに暖まると眠くなるイメージがありますが、実際は夜になって体の深部体温が低下することで私たちは眠りに誘われます。(このとき手足はあったかく感じます)
また昼との温度差があるほど眠りに入りやすくなります。
つまり眠る3時間ぐらい前に入浴や運動で深部体温が上昇させておくと、眠る時間にはちょうど良い感じで体温が下降して、寝付きやすくなります。
適度な疲労感も熟睡感につながりますので、夕食後などに軽くウォーキングなどをしてみてはいかがでしょうか?
2012年8月24日金曜日
絵画療法 〜『夏』を描きました〜
八月も残すところあと一週間ですが、まだまだ蒸し暑い日々が続いています。
照りつく太陽でスタミナが奪われたり、逆に冷房で身体が冷えて体温調節がうまくいかなかったりして、この時期は自分でも気づかないうちに、夏の疲労がたまっているものです。
身体からのメッセージにも耳を傾けながら、一歩ずつ着実に「こころ」と「からだ」の交流とバランスを取り戻していきましょう。
さて、リワークプログラム「CRESS」では、参加者の皆さんに『夏』から連想すること、イメージすることを、真っ白な画用紙に、鉛筆と水彩絵具を使って自由に描いてもらいました。
みなさん絵筆を持たれるのは久しぶりだということで、当初は、上手に描けるだろうかという心配もおありのようでしたが、限られた時間の中で集中して取り組まれ、作品を完成されました。
その後、お一人ずつ感想や気づきを発表していただくと同時に、参加者のみなさんから感想やコメントが出され、全員で一つ一つの作品を鑑賞していきました。
絵には、その方のこころの世界の何らかが、映し出されます。
絵の中に、自分でははっきりと意識できていなかった思わぬものが現れることもあります。
自分が何を描いたかを見て、鑑賞することは、自分自身を知る一つの切っ掛けになりえます。
そして絵を描くことは、こころの中でイメージしていることや考えていることを、外に目に見える形で伝える行為(コミュニケーション)でもあります。
イメージ通り絵を描けたというのはすばらしいことですが、「イメージ通り描かなかった」、「うまく描けなかった」という経験にも、とても大切な意味があります。
こころの中にはあることと、それを外の世界や相手に伝えることとのあいだにある隔たりや難しさに、絵画という表現方法を通じてではありますが、思いをはせ、考えることができるからです。
また、制限時間内で絵を描くということには、一定時間、集中して作業に取り組み、仕事を仕上げるという意味もあります。
苦手だと思っていたことや、敬遠していたことでも、一度取り組んでみると、予想していなかった発見や充実感、楽しさを感じられるかもしれません。
CRESSでは、絵画に代表される「表現」や「芸術」のもつ治療的な力を取り入れたプログラム(絵画療法、芸術療法)も提供しながら、復職を目指そうとされる方を支援できればと思っています。
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2012年8月17日金曜日
うつ病講習会
ロンドンオリンピックも閉会しましたね。
毎晩TVに釘づけで寝不足になった方、生活リズムが不規則になりがちだった方、
そろそろ生活リズムを取り戻しましょうね。
規則正しい睡眠と食事はうつ病治療の基本です。
リワーク・プログラム「CRESS」では、「うつ病講習会」を行いました。
今回はご家族様も参加していただき、講義のあと、皆さんで映画鑑賞して、ディスカッションするという内容でした。一緒に見た映画は「ツレがうつになりまして。」です。共感できる部分や、ツッコミどころも、皆さんそれぞれに思われるところがあったようで、有意義な会になったのではないかと思います。
今後も定期的に講習会を実施してゆきます。
毎晩TVに釘づけで寝不足になった方、生活リズムが不規則になりがちだった方、
そろそろ生活リズムを取り戻しましょうね。
規則正しい睡眠と食事はうつ病治療の基本です。
リワーク・プログラム「CRESS」では、「うつ病講習会」を行いました。
今回はご家族様も参加していただき、講義のあと、皆さんで映画鑑賞して、ディスカッションするという内容でした。一緒に見た映画は「ツレがうつになりまして。」です。共感できる部分や、ツッコミどころも、皆さんそれぞれに思われるところがあったようで、有意義な会になったのではないかと思います。
今後も定期的に講習会を実施してゆきます。
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2012年8月10日金曜日
8月ですね〜
8月に突入しましたね〜
貴院のリワーク・プログラムは今年7月に開始したばかりなのですが、ようやく1ヶ月が過ぎました。
今週は、休み明けでしたが、プログラムがない間も生活リズムが崩れないように気をつけておられたのが伝わってきました。
来週のプログラムでは、院長による‘うつ病’についてのガイダンスを行う予定です。
今回は、参加されているメンバーさんのご家族の方や、企業の方にも参加していただける貴重な機会になっています。
貴院は、お盆休みがありませんので、リワーク・プログラムももちろん平常のまま行います。
リワーク・プログラムでは、対象となる方を限らせていただいています。
このブログや、ホームページを見て関心を持たれた方がいらっしゃいましたら、いつでもお電話でお問い合わせ下さい。
毎月第1、3(月)の15時から、貴院にて説明会を行っています。
今月は、再来週の20日(月)に行う予定です。
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こころのクリニック和−なごみ−
住所: 〒541-0054 大阪市中央区南本町2−2−9 辰野南本町ビル1階
電話 : 06-6226-7463
HP: www.nagomi-kokoro.com2012年7月27日金曜日
ご案内、その他
天気のいい日が続いていますね。
最近、CRESSでは、卓球のラリーが何回続くかゲームをして、200回以上超えたペアがいらっしゃいました!
他のペアの方々も150回前後続いた方がいらっしゃいましたが、200回の壁は厚かったです…。
ラリーというのは、相手が打った球を受け止めて、自分は相手に受け止めてもらえるような球を打つという、球を通しての相互関係というのが成り立っていて、息を合わせるということがスポーツを通して体験できたように思います。
ようやくリワーク・プログラムCRESSが始まって1ヶ月になりますが、
当院が、7/31〜8/4まで休診のため、CRESSもお休みになります。
来週はブログの更新ができませんが、ご了承下さい。
8月のプログラムでは、軽運動、セルフチェック、グループワーク、リラクセーションなどに加え、院長による‘うつ病について’のガイダンスも行います。
毎月、第1・第3月曜日の15時から、CRESSの説明会を行っています。
興味や、ご関心のある方、ご家族や、企業の方でリワーク・プログラムについて説明をご希望の方は、是非この機会にご参加下さい。
なお、必ずお電話にて、ご予約をお願い致します。
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www.nagomi-kokoro.com
最近、CRESSでは、卓球のラリーが何回続くかゲームをして、200回以上超えたペアがいらっしゃいました!
他のペアの方々も150回前後続いた方がいらっしゃいましたが、200回の壁は厚かったです…。
ラリーというのは、相手が打った球を受け止めて、自分は相手に受け止めてもらえるような球を打つという、球を通しての相互関係というのが成り立っていて、息を合わせるということがスポーツを通して体験できたように思います。
ようやくリワーク・プログラムCRESSが始まって1ヶ月になりますが、
当院が、7/31〜8/4まで休診のため、CRESSもお休みになります。
来週はブログの更新ができませんが、ご了承下さい。
8月のプログラムでは、軽運動、セルフチェック、グループワーク、リラクセーションなどに加え、院長による‘うつ病について’のガイダンスも行います。
毎月、第1・第3月曜日の15時から、CRESSの説明会を行っています。
興味や、ご関心のある方、ご家族や、企業の方でリワーク・プログラムについて説明をご希望の方は、是非この機会にご参加下さい。
なお、必ずお電話にて、ご予約をお願い致します。
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2012年7月20日金曜日
暑い日が続いていますね…
今日の大阪は雨ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
セミの鳴き声が聞こえる季節ですが、オフィス街の中では、なかなか自然の声に触れることは難しいなと感じています…。
さて、先日、リワーク・プログラムCRESSに、なんと!!!
卓球台がやってきました〜!拍手👏(今回、画像はありませんが、また載せたいと思っています)
‘卓球なんて…’と思っておられる方、いらっしゃいませんか?
そういった方こそ、ハマってしまうと面白さから抜け出せなくなってしまうかもしれませんよ〜
夏の暑いにも、雨で外に行けない日にも、卓球で身体を動かすと、適度な運動になり、身体がリフレッシュされます。
CRESSでは、どんなことにも楽しんで取り組んでみるということを大切にさせていただいています。
まだまだ、これから夏本番ですが、皆さまも今の季節しか感じられないものを楽しんでいってくださいね😃
セミの鳴き声が聞こえる季節ですが、オフィス街の中では、なかなか自然の声に触れることは難しいなと感じています…。
さて、先日、リワーク・プログラムCRESSに、なんと!!!
卓球台がやってきました〜!拍手👏(今回、画像はありませんが、また載せたいと思っています)
‘卓球なんて…’と思っておられる方、いらっしゃいませんか?
そういった方こそ、ハマってしまうと面白さから抜け出せなくなってしまうかもしれませんよ〜
夏の暑いにも、雨で外に行けない日にも、卓球で身体を動かすと、適度な運動になり、身体がリフレッシュされます。
CRESSでは、どんなことにも楽しんで取り組んでみるということを大切にさせていただいています。
まだまだ、これから夏本番ですが、皆さまも今の季節しか感じられないものを楽しんでいってくださいね😃
2012年7月13日金曜日
CRESS開始しました
こころのクリニック和−なごみ−では、7月から、リワーク・プログラムCRESSを開始しました。
軽運動や、グループミーティングなどをメインで行っています。
画像は、先日プログラムで散策に行ったときの写真です。
メンバーのみなさんと、スタッフでクリニックの周辺の街並をシャッターにおさえてきました。ご覧になってください。
クリニックの周辺はオフィス街ですが、少し歩く速度を緩めて、じっくり街を見つめると、いつもと違ったものが見えてきました。
みなさんも、お近くの歩きなれた街並を、少し足を止めながら見ていただくと、新たな発見があるかもしれませんよ😃
こころのクリニック和−なごみ−
ホームページ www.nagomi-kokoro.com
軽運動や、グループミーティングなどをメインで行っています。
画像は、先日プログラムで散策に行ったときの写真です。
メンバーのみなさんと、スタッフでクリニックの周辺の街並をシャッターにおさえてきました。ご覧になってください。
クリニックの周辺はオフィス街ですが、少し歩く速度を緩めて、じっくり街を見つめると、いつもと違ったものが見えてきました。
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