2017年10月11日水曜日

朝晩は冷えますね・・・

一日の中でも気温の差が激しく、服装のチョイスに悩む今日この頃…
あまりファッションについて詳しくないので、小物遣いが素敵な方を見かけると目の保養に見惚れてしまいます。


私はこの時期から徐々に足先の冷えが気になってくるのですが、皆さんの中にも冷え性でお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今はまだ軽度ですが、真冬の時期には常に手足先の感覚が無くなるほどに冷たく、酷いときには霜焼けにもなってしまいます。
手足の極端な冷えでかじかんでしまい、作業に集中できないということも出てくるので、今の時期から対策を取っておきたいものです。


冷え性は主な原因とし、手足の先まで十分に血液が届かないことで冷えが生じてしまいます。この血行不良は肩こりの原因でもありますので、肩こりが酷い方も参考にしてみてください。


・ビタミンE:末梢の血管まで血液が流れるように、赤血球を変形させたり、血管を広げる
・鉄:全身に酸素を運ぶ
・ビタミンC:鉄分の吸収をサポートする
・カプサイシン:発汗や血行を促進して体温を上げる
・ビタミンB1:筋肉の疲労を分解する

上記の栄養素を含む食材を積極的にとるようにしてみてください。


主食:体を温める作用のあるもち米や、ビタミン豊富な発芽精米のごはん、小麦胚芽のパ   ン等
主菜:血行の循環を促進するビタミンEが豊富な鮭、サバ、サンマ、鰻などの青魚や、大豆   製品
副菜:カボチャやホウレン草などのほか、体を温めるニンニクやショウガなどの香味野菜
その他:アーモンドやカシューナッツ等の種実類、皮の精油成分が体を温める柚子などの    柑橘類

ほかにも過度の糖分や塩分の摂取は控える、夏野菜は体を冷やす作用があるので、加熱調理するなどの工夫があります。


これらを参考に、バランスの取れた栄養摂取が大切になってきます。
美味しいものが多いこの季節、楽しみながら体調管理もしていきたいものですね。


ストレッチやマッサージ、入浴なども血行促進には重要な働きがあります。

無理ない程度に取り入れて、皆さんも快適な生活が送れますように★☆

2017年9月29日金曜日

リワークでは格好をつけないで。〜困った自分を素直に出せた分だけ成果が出る〜

寝苦しかった暑い夏の日々が終わりました。夜には、鈴虫の声が聞こえます。
秋。
個人的には大好きな季節です。
食べ物が美味しいのがいいですね。
メンバーさんには、健康な生活のために、暴飲暴食について注意を促しています。
でも、秋はついつい食べ過ぎてしまいます。
スタッフが暴飲暴食しては、いけませんね。
自戒を込めて。

秋は、どこか愁いを帯びている。
木の葉の色付き。風に舞い散る葉。
道を落ち葉が覆っています。
道を歩くと、葉っぱの音がします。

懐かしい人に会いたくなります。

こういう秋の雰囲気が、昔から好きでした。

リワークのメンバーさんは、いずれはリワークを卒業し、元の復職に戻っていかれます。
在籍期間の長短はあります。
3ヶ月で卒業される方もいる。1年かけて復職される方もいます。
リワークのメンバーは、月曜から金曜まで、毎日リワークに通います。
職場と同じです。

メンバーさんも、当然、リワークを休んでしまうときもあります。
リワークを休んでしまったときは、リワークでは、こう考えます。「職場を休んでしまったときと同じ自分が出てきたんだ」と。
職場に行っていた頃は、休んでも、立ち止まって自分も見つめることは出来なかったでしょう。
しかし、リワークは違います。
リワークでは、休んでしまった自分を、見つめるのです。
休んでしまう自分に向き合うのです。
リワークを休んでしまうメンバーさんは、ほとんど断言できますが、また同じように休みたくなります。
今度は、前と同じように休んでしまうのではなくて、リワークに来ることができるかどうか。
これは、復職を目指してリワークに参加しているメンバー全員にとって、大事なミッションです。
前回休んでしまった自分自身に、スタッフと他のメンバーの力を借りながら、向き合えたでしょうか?

休んでしまう自分に向き合うのは、簡単なことではありません。
休みがちなメンバーさんは、リワークの出席率がなかなか上がらないかもしれない。
でも、諦めてしまってはダメです。
欠席したとき、あなたが本当はどういう人だったのか、リワークに来て、一緒に見てみましょう。

どうしても休みがちなメンバーさんは、格好をつけないようになったとき、リワークに来られるようになるかもしれません。

リワークでは、「格好良く振る舞う」のは、厳禁です。
「格好良く振る舞う」というのは、実際は困っているのに、それを誤魔化すことです。
休みがちの人は、リワークに来る時には、格好良く振る舞っているのでしょう。
実際の自分は、困っているし、嫌なことがあるのです。
だから、欠席が繰り返されます。
それを脱するには。
困っている自分、嫌な思いでいっぱいな自分を、連れてくることです。
つまり、格好良く振る舞わなくても、人の前に出られるようになることです。


欠席が多い状態は、格好良く振舞っている自分と、本当は困っている自分とが、最もはっきりと分断されてしまっている状態といえましょう。

欠席が一番典型的です。
ただ、欠席に限りません。
リワークで大事なのは、困っている自分を、どれだけ素直に、正直に、人に見せられるか。
困った自分を、リワークで素直に出す。
困った自分を知ってもらって、スタッフと他のメンバーからの助力をもらう。
そうした助力に感謝できる。
そういうメンバーさんは、確かにリワークの在籍期間で、変わりました。

リワークでは、格好をつけないで。
困った自分を素直に出せた分だけ成果が出るのです。
それができたら、リワークを卒業して職場に戻ってからも、苦しみを乗り越えられる力がついています。
つまり、格好をつけずに、素直に困っている自分を出して、人から援助をもらえるようになっている。
そういう人間関係に、感謝できるようになる。
今度は、あなたが大事な人を、支えてあげたり、助けてあげたりできるようになるでしょう。

今日は、秋の風をゆっくり感じながら、一歩一歩、歩きたい気持ちです。


2017年8月18日金曜日

夏後半。体調はいかがですか?

8月も後半になりましたが、暑い日が続いていますね。
みなさん、体調はいかがですか?

中には、暑さで食欲が低下し、思うように食事が摂れていない。と、言う方もおられるのではないでしょうか?

そこで、オススメしたいのが夏野菜。
夏の野菜は、栄養と水分をふんだんに含んでいるものが多く、毎日の食事に摂り入れることで、夏バテ解消に効果の期待出来る物があります。
今回は、代表的な夏野菜の栄養と、摂取の工夫について簡単にお伝えしたいと思います。


カボチャ:夏の緑黄色野菜の代表。βカロテン、ビタミンC、Eを多く含みます。
     食物繊維も豊富で便秘解消に効果的。
     血行を良くするビタミンEも含まれています。
     夏野菜の中では、珍しく身体を温める効果がありますので冷房で冷えた身体に     オススメです。
     切って素揚げにしたり、たっぷりの水で煮込んでスープにしてはいかがでしょ     うか?
     固いカボチャを切るときは、レンジに2分程かけると切りやすくなりますよ。
     

トマト:夏バテの食欲不振や喉の渇きに良いと言われています。
    リコピンが多く含まれており、免疫力を高め、肌の老化防止にも繋がります。
    プチトマトを生でおやつ代わりに食べるのも良いですね。
    夜に摂取すると、翌日のお肌に効果的とも言われています。
    また、熱を加える事でリコピンの吸収率が高くなりますので、スライスして、     チーズと共にパンにのせ、ピザトーストを作ってみてはいかがでしょうか?
    その他に、ビタミンC、B、カリウムも含まれています。


ナス:94%が水分で身体を冷やす作用があります。
   栄養価は低めですが、ビタミンB、C、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維が含ま   れています。
   皮にはアントシアニン、ポリフェノールが含まれており、身体の老化防止や動脈硬   化の予防にも効果があると言われています。
   皮の食感が苦手な方は、炒めるよりも煮込むほうが摂取しやすいですね。


ピーマン:ビタミンCが豊富で皮膚や粘膜を健やかに保ちます。
     コラーゲンの生成を助け、メラニン色素の沈着を防ぐので、女性には心強い
     野菜ですね。ビタミンAも含まれます。
     苦味が苦手な方は、炒める際に少し砂糖を加えると緩和されます。


オクラ:βカロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウムを含みます。
    粘膜や皮膚を守り、免疫機能を正常に保つと言われています。
    食物繊維由来の独特の粘りを活かして、おひたしやサラダ、冷やした麺類、冷奴    にもよく合います。
    

キュウリ:βカロテン、カリウムが含まれむくみの解消に効果的です。
     身体を冷やす作用があります。
     ただ、ビタミンCを壊してしまう酵素も含まれているので、その酵素の働きを
     抑えるお酢であえるのがオススメです。



毎日の食事に、少しでも摂り入れられそうな夏野菜はありましたか?


1つずつを調理するのが面倒な方は、ザクザク刻んだ夏野菜で栄養満点なカレーを作ってみてはいかがでしょうか?
カレーの香辛料には、食欲増進効果のあるものも多く、夏バテ防止に持って来い!のメニューと言えるかもしれませんね。
また、ヨーグルトやバナナを加えてスムージーにしてみてはいかがでしょうか?


食生活を整えて、夏後半を上手く乗り切られることを心より願っております。



   

2017年8月3日木曜日

熱中症の予防について 


梅雨が明けて夏本番を迎えると、毎年健康を崩される方が多くいらっしゃいます。そこで今回は熱中症の予防についてお知らせします。

直射日光を避ける
 正午以降の日の高い時間帯に外出をなされる場合には、直射日光を避けるように帽子や日傘を忘れないようにしましょう。強い日差しを直接肌に受けると疲労も強く出てしまいます。

水分の補給
 個人差はありますが、暑くなると汗をかきます。その汗で水分が失われると脱水症になったり、体温を下げにくくなります。そのため夏場はこまめな水分補給が欠かせません。ただし、汗を大量にかく場合には一緒に塩分も失われます。水やお茶だけで水分をとり続けていると、体内の塩分濃度が薄まってしまいします。出来ればスポーツドリンクや塩飴などで塩分も一緒にとるようにしましょう。

適切な室温
 最近の家屋は密閉性が高いので、締め切った室内は高温になりやすい傾向があります。そのため室内でも熱中症の危険が十分にあります。エアコンを用いて、適切な室温を保つ必要があります。だけれどもあまりにもクーラーを効かせすぎるとからだの体温調節機能がうまく働くなってしまい、かえって熱中症の危険を高める場合があります。25℃28℃程度の室温設定にしておくことが大切です。

 熱中症を予防して健康に夏をお過ごしください。


2017年7月24日月曜日

絵本を読む −リトルターン−

 梅雨あけが発表され、本格的な夏がやってきましたね。暑い日々が続いていますが、体調を崩されたりはしていないでしょうか。

さて、先日リワークで、物語療法というプログラムに取り組みました。一人一人が描いた絵をつなぎあわせて、絵本をつくるものです。出来上がった絵本を紹介していただいた際の、メンバーの皆様の笑顔がとても印象的でした。

なかなか、今回のように絵本を作るという体験は珍しいものかも知れません。しかし、絵本を読んだことがあるという方は多いのではないでしょうか。そこで、今回は一冊の絵本を紹介するとともに、絵本の魅力についてお伝えできればと思います。
 
ご紹介する のは「リトル ターン」という絵本です。
リトルターン(コアジサシ)という鳥は、アクロバットな飛行が特徴的で、生涯の大半を空中で過ごします。そんなリトルターンの一羽が直面した、内面との戦いについての物語です。

(あらすじ)
ある日、リトルターンは突然飛べなくなってしまいます。「飛ぶ」という自分の中の大きな存在を失い、生活の全てが劇的に変わってしまうのです。自分が鳥である意味をも見失いそうにもなります。そんな中、リトルターンは何を感じ、思い、そしてどのように失った大事なものを取り戻していくのでしょうか。

 私たちも日常のなかで、何か大事なものを失う体験をすることがあります。これを喪失体験といいます。そんなときリトルターンのように、激しい悲しみや不安におそわれること、自分自身の存在する意味について揺らぐことがあるかも知れません。そんな中で、どうやって失ったことを受け入れ、その現実と生きていくことができるのでしょうか。もしかしたら、物語の中のリトルターンの生き方が一つのヒントになるかも知れません。

リトルターンを応援したくなったり、ときには感情移入できなかったり、受け取り方は読む人によって違うでしょう。絵本は文章が少ない分、読み手の想像力がふくらみます。自分や他者に重ね合わせることも、新しい考えだと学ぶことも、なんでも許されます。すなわち物語を自由に受け取ることができるのです。これは絵本の魅力のひとつでしょう。

皆様が、絵本から受け取る物語はどのようなものでしょうか。今回は「リトルターン」を紹介しましたが、素敵な絵本がたくさんあります。ぜひ、大人になった今だからこそ、絵本を手にとってみてはいかがでしょうか。


「リトルターン」ブルック・ニューマン作 五木寛之訳 集英社

2017年7月14日金曜日

「プレッシャーにどう向き合うか」


 そろそろ梅雨が明け、夏本番を迎える時期になりました。
 8月に入ると世界陸上、夏の高校野球、サッカーW杯最終予選などスポーツの大きなイベントが続きます。選手たちは大舞台でのプレッシャーとどう向き合うのでしょうか。プレッシャーに対処する方法はいろいろ考えられますが、心理学の視点からそのうちのいくつかを紹介します。

1、プレッシャーに襲われた時には、「お、来た来た。どうぞいらっしゃい」という構えで。
 プレッシャーは何事かを真剣にやろうとすれば、感じるほうがむしろ当たり前といえます。ですから、敵視しなくて良いと考えるのです。また最高のパフォーマンスが発揮されるのは、完全にリラックスした状態ではなく、ほどよいストレスがかかった時とも言われます(ヤーキーズ・ドッドソンの法則)。
 メジャーリーグのイチロー選手は安打記録のプレッシャーの渦中にいた時を振り返ってこう述べました。
「やっている最中にプレッシャーから解き放たれることは不可能です。そこから抜け出す方法はない」「でもそう思えたことは大きいですよ。あるかもしれないと思っているのと、ないんだと割り切っているのとでは、プレッシャーに対する向き合い方はまったく違ってきますからね」
 大事な場面でのプレッシャー、それは異常ではなくむしろ正常な証拠ともいえるでしょう。「プレッシャーは友だち、怖くないよ!」(「キャプテン翼」の似たセリフ、知ってますか?)

2、「前後裁断」
 過去と未来は切り離して、今に集中するということです。
「済んでしまったことをいつまでも追いかけてはいけない。まだ来ないことに想いを馳せてはならない。今ここになすべきことを熱心に行いなさい」(青山俊童:曹洞宗尼僧)
 元阪神タイガースの下柳剛投手はこの言葉を胸に、自身のグラブには「前後裁断」と刺繍していたそうです。自分に今できること、自分が今やるべきことは何か、そこに焦点を当てるということでしょうか。

3、“Motion causes emotion”
 テニスのメンタルコーチ、ジム・レーヤーの言葉です。“emotion 感情”をコントロールするには、“motion 動作”をコントロールせよということです。感情をコントロールするより、運動をコントロールするほうがやりやすいと言われますが、それをさらに進めた考え方でしょう。
Ⅰ.胸を張り、前を向け(姿勢・歩き方):誰しも、好調時は胸を張ってさっそうと歩きます。不調時は下を見てとぼとぼと歩くものです。
Ⅱ.笑顔を作ってみる(笑顔):好調時は表情が明るくなるものです。
Ⅲ.ゆっくりと腹式呼吸で(呼吸):リラックスしているときは呼吸が深くゆっくりしています。
動作(筋肉の運動)を変えることで、精神状態も変えようということですね。

(以上ここでは3つ挙げるにとどめますが、他にも自己暗示、ルーティーンなど様々な視点からの方法が提案されています)

 リワークで復職に向けた取り組みを続けている方々にも、今後大きなプレッシャーに直面する場面が訪れるかもしません。スポーツの世界からのヒントが役立ちそうだと思いませんか。
 選手たちの活躍と同時に、復職を目指す皆さんの順調な復職とその後の活躍を願っています。

参考図書:
『本番に強くなる:メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法』白石豊 ちくま文庫 『イチロー262のメッセージ』ぴあ


2017年6月29日木曜日

セルフケアと再発防止

 じめじめと蒸し暑い日が多くなってきましたね。本格的に梅雨入りしたようですね。リワークでは、朝の一言で“てるてる坊主”の謂れを紹介して下さったりと、梅雨に対するネガティブな思いをユニークに変えようと工夫をされる方もいらっしゃって、興味深いなと、メンバーさんの不快感に対する対策の仕方が様々にあるのだなと感じています。恵みの雨でもあると思いますので、何とか乗り切りたいものですね。

 今回は、リワークのプログラムの中の一つである、グループミーティングについて取り上げたいと思います。グループミーティングでは、「セルフケアと再発防止」をするためには、どんなことに取り組めるかという視点で進めていきます。そんなグループミーティングも今回のタームのまとめに入っています。このブログでは、グループミーティングで取り組んできた内容をもとに、大切にしていただきたいなと思うことをまとめたいと思います。

 グループミーティングでは、ストレス・マネージメント、認知療法、アサーション・トレーニングの3つを順に学んでいきます。それぞれから得られた内容を、ご自身のセルフケアや再発防止に役立たせてもらうことが狙いです。
 
 ストレス・マネージメントでは、「まずは、自分がストレスに曝されているということや、ストレス反応が生じているということに気づくことが大切」だと伝えてきました。リワークのメンバーさんの中には、なんとなくストレスはあるな〜と思うけど、何にストレスを感じているのか、ストレスに曝されているときに自分にはどんな異変が起きているのかはわからないと語られる方が多いように思います。ストレスに気づかなければ、対策や対処法を考えられないと思います。「しんどい状況が続いているな…」と感じているけど、どうすると良いかわからないという方は、まずは何にストレスを感じているのかに気づけることから始めてみて下さい。
 そして、それぞれのストレスに対策をしていきましょう。対策の仕方も人それぞれだとは思います。「仲間で食事に行く」「カラオケに行く」「スポーツをする」などのように、問題となる出来事を一旦おいて、どんよりした気分を晴れやかにしてみたり、溜まったストレスを発散してみたりする方法もあります。他には、「締切を延ばしてもらおう」「誰かにこの仕事を手伝ってもらえるよう依頼をしよう」などと、直面している問題に直接対策を行う方法もあります。
その他、相談してみたり、その場から離れてみたり、自分の考え方に幅をもたせてみたり、方法は様々ですね。ここで重要なのは、どれか一つに頼るのではなく、いろんな方法や対策を持てていること、適切に対策が使えていることです。例えば、疲れを癒やす対策として、“眠ること”一つで勝負!と感じていた方がいたならば、眠ることの他に、ゆっくりお風呂に入る、ヨガをしてみるなど、いくつか持っておけると良いと思います。

 認知療法では、心が動揺している時に、偏った考え方や現実とは異なる考え方をしてしまうことがあること、ご自身の思考のパターンもあるかもしれないことに焦点をあてて考えていきました。
 気持ちが揺れ動いたときに立ち止まって、自分の気持ちに目を向けてみると、自身の特徴が見えてきます。ぐるぐると良くない方向へと考えていた思考のパターンも見えてくるかもしれません。考え方の幅を広げて柔軟に考えることによって、ある出来事があったときに気分の落ち込みが100%辛い状況だったのが、78割くらいに和らいだり、気分や症状の回復に月単位かかっていたのが、半月や週単位など早くなったりしていきます。気持ちが楽になると、どういう風にできそうかという解決策も考えられるようになります。

アサーション・トレーニングでは、相手の気持ちを配慮し、相手の思いや考えも傾聴、尊重した上で、自分の気持ちや感情、意見などを素直に、また状況に応じて適切に表現することを学んでいきました。スムーズに仕事をしていく上で、どのように周囲とコミュニケーションを取れると良いかを考えてみることで、どんな場面で自分は攻撃的な関わりになっていたのか、もしくは、ぐっとこらえて我慢する関わりになっていたのかも見えてきます。

 ストレス・マネージメント、認知療法、アサーション・トレーニングのそれぞれで様々なことをお伝えしましたが、“これさえやっておけば大丈夫!”という万能薬のようなものではないですし、しんどいと考えなくなることや、不安だと感じなくなること、ストレスの要因がなくなることが望ましいことでもありません。感じた気持ち、生じた考え、直面している課題とどう向き合っていくのか考えてみることが大切なことですので、自分の気持ちがどうなっているのかに目を向けてみる時間も持ってみてください。
 どうしようもなく辛くて、しんどくなる前に、自分の働きやすい環境を自ら構築し、自分で自分をケア出来るようになると良いですね。